宮本武蔵 双剣に馳せる夢のあらすじ・作品解説
「宮本武蔵 双剣に馳せる夢」は、2009年に劇場で公開されたアニメーション作品である。本編は72分。制作はProduction I.G。 原案・脚本は押井守。監督は西久保瑞穂。キャラクターデザインは中澤一登、作画監督は黄瀬和哉が担当した。主題歌には泉谷しげるの「生まれ落ちた者へ」が起用されている。 「宮本武蔵 双剣に馳せる夢」は、剣豪として知られる宮本武蔵の実像に迫る「歴史アニメドキュメンタリー」である。宮本武蔵が書いた「五輪書」をベースに、原案と脚本を担当した押井守の独特な解釈を織りまぜながら宮本武蔵の人生と剣術が表現されている。この作品では、一般的なアニメ作品に見られるようなセリフのやりとりはない。ナレーションのほかは、国本武春による浪曲などが流れる。 劇場公開後、本作品は海外の映画祭への出品が盛んに行われた。第62回ロカルノ国際映画祭、第25回ワルシャワ国際映画祭、ストックホルム国際映画祭2009などである。
宮本武蔵 双剣に馳せる夢の評価
宮本武蔵 双剣に馳せる夢の感想
佐々木小次郎との決定的な違い
宮本武蔵ドキュメント宮本武蔵といえば、今にも語り継がれる有名な歴史上の人物だといえます。宮本武蔵をモデルにした時代劇や映画、そして漫画や小説などは数多く存在しています。しかし、全ては事実なのか、曖昧な部分が多いということです。ドラマチックな展開を描きたい作者たちは、脚色することで、作品そのものを面白くしようとしてしまいます。このアニメ作品「宮本武蔵 双剣に馳せる夢」が徹底しているのは、ドラマとしての作品ではなく、ドキュメンタリーに徹底して制作されているということです。ドキュメント作品なので、物語性は一切ありません。宮本武蔵がどんな人物だったのか、残っている記録を元に考察している内容です。その内容は、漠然と宮本武蔵という人物に抱いていた印象は虚構であるということです。非常にユニークですが、勉強になる作品でした。まずは、幼少期・青年期の宮本武蔵は暴れ者で、手におえないキャラクターに描かれて...この感想を読む