穏やかな毎日の中にある発見
人の本棚を見ることは、その人の頭の中をのぞき見すること とは、よく言われることだけれど 作者のエッセイを読むことは、その人の日常生活をのぞき見することに似ていると思う。 だから、私は作者にあったことはないけれど 果物が大好きなことや、お風呂に2時間入ることを日課にしていることを知っている。 知っているからこそ、そういう人が書く物語に惹かれてしまう。 江國さんの言葉は、とても味わいがあると思う。 このエッセイの中にある「果物、果物、果物!」などは ただでさえ果物好きな私は反射的に果物を買いに行きそうになるほど。 グルメリポーターのような表現はないのに とてもリアルに、おいしそうに食べ物が思い起こされる。 食べ物以外の事ももちろんあるのだけれど どれも味わい深い言葉で描かれていて、 本を書く人というのは、こんなに言葉を大切にして大事に扱っているんだ というのを知ることができる面白いエッセイです。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)