恐ろしいまでの女性の愛!
この作品は、主人公の綾音が子供を産めない自分をいとも簡単に捨てた 夫、義孝に復讐する物語です。 登場人物がもう一人おり、パッチワーク教室講師をする綾音の アシスタントの宏美。 彼女は、実は義孝と不倫の関係にあり、彼の子を身ごもっています。 綾音は、2人の関係に気づいていますが、宏美を責めるわけでなく、 夫だけに復讐するために1年間という異常ともいえる時間をかけ、 殺害計画を練ります。 犯人が誰であるかは、物語の中盤で気づきますが、殺害する為に どういったトリックを使ったのか?それは、物語の最後の最後まで 分からず、ぐいぐいと引き込まれます。 いくら裏切られたとはいえ、夫を殺害する為にエネルギーを 使えるというのは、深い愛情のなせる技なのでしょうか? 同じ既婚者として、私には無理ですが、綾音の気持ちは、 痛いほどわかります。 しかし、物語を読んだ後、なんとも言えない悲しい気持ちになりました。
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