恐ろしいまでの女性の愛! - 聖女の救済の感想

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小説レビュー数 3,368件

聖女の救済

3.633.63
文章力
4.17
ストーリー
4.00
キャラクター
3.67
設定
3.50
演出
3.83
感想数
4
読んだ人
6

恐ろしいまでの女性の愛!

3.03.0
文章力
4.5
ストーリー
3.0
キャラクター
3.0
設定
3.0
演出
3.5

この作品は、主人公の綾音が子供を産めない自分をいとも簡単に捨てた 夫、義孝に復讐する物語です。 登場人物がもう一人おり、パッチワーク教室講師をする綾音の アシスタントの宏美。 彼女は、実は義孝と不倫の関係にあり、彼の子を身ごもっています。 綾音は、2人の関係に気づいていますが、宏美を責めるわけでなく、 夫だけに復讐するために1年間という異常ともいえる時間をかけ、 殺害計画を練ります。 犯人が誰であるかは、物語の中盤で気づきますが、殺害する為に どういったトリックを使ったのか?それは、物語の最後の最後まで 分からず、ぐいぐいと引き込まれます。 いくら裏切られたとはいえ、夫を殺害する為にエネルギーを 使えるというのは、深い愛情のなせる技なのでしょうか? 同じ既婚者として、私には無理ですが、綾音の気持ちは、 痛いほどわかります。 しかし、物語を読んだ後、なんとも言えない悲しい気持ちになりました。

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他のレビュアーの感想・評価

まあ、普通の作品だと思います。ドラマにはならないかな

東野圭吾作品といえば、度々の映画化など読み手にとってある種まとまったイメージを残す作品が多いように思う。つまるところ作品の最初から最後まで「なんとなく」頭に残っているのである。日本橋を舞台にした麒麟の翼でも見られたように舞台が目に浮かぶのだ。しかし、この聖女の救済はどうであろう。読み終えたのちに何か残るものがあったか?と問われると私は途端に並行してしまう。浮気を知った妻が、毎日旦那を救済する。幾年も幾年も・・・一見異常な雰囲気を期待してしまう設定である。しかし、小説内に残されたものは割とありふれたものであったのではないであろうか?容疑者Xの献身や真夏の方程式のように心に残るなんとも言えない悲しさややり切れなさを期待していた身にとってはこの作品はあまりにありきたりであった。せめてもう一声妻の心の叫びに同情したくなるような、何か決して報われないような切なさをどうしても所望してしまう・・・ミス...この感想を読む

3.03.0
  • ずーみんずーみん
  • 53view
  • 526文字

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