悲嘆にくれる美しく若き未亡人を演じているとすれば完璧だ
笹垣
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「白夜行」は東野圭吾の小説であり、集英社「小説すばる」1997年から1999年に連載され、ベストセラーになったミステリー小説である。 東野圭吾は「手紙」「幻夜」「秘密」などを執筆している人気作家であり、さまざまな賞を受賞している。2014年からは、直木賞の選考委員となっている。 発行部数は、2005年11月では55万部であったが、ドラマ化され放送後2006年1月には100万部突破、12月には200万部を超えた。2005年に舞台化、2006年にテレビドラマ化、2011年に映画化されている。 この作品は、幼いころ、初恋の少女を助けるために少女を助けた主人公の少年と、少年をかばうために、母親を手にかけた少女の二人を中心に19年間の悲劇を描く作品である。その二人は、その後全く別々の道を歩んでいくが、二人の周囲に見え隠れするいくつもの恐るべき犯罪。しかし何も、証拠はない。息の詰まる構成と、叙事詩的スケールで描かれている傑作ミステリーである。
一人の少年と、一人の少女の物語。 彼らは、お互いのために殺人を重ねていきます。 そうしなければ生きられない。選択肢が一つしかない。そんな風に追い詰められていくのです。 でもこれは、純愛の物語だと思います。 人を殺してはいけないけれど、それだけで裁かれるには、彼らは純粋すぎたのだと思います。 どうか、見つからないようにどうか幸せになってほしいと願うのですが、その願いは神様には届きません。そして、少年は・・・ 殺人を犯す前に、誰か他の大人たちが彼らを助けることはできなかったのか、そこが悔やまれてなりません。 その残酷さが、この世の常なのですかね。 最後の最後には、どうか笑って人生を過ごすことができますように。 そう思います。
タイトルに「古さ」を感じました。なぜか?それは日本語の本来の美しさがタイトルになっているからだと思います。この作品は時間軸がかなり長いので、登場人物がなかり多いです。自分が主人公のような心理状況になることが多い作品だったので、問題に対して、どうするのか問われ続けているような苦しさがありました。読んでいて、しんどかったです。笑そして、この作品は、なにか、ボクの中の「毒」を描いているような、投影されているような気分になります。しかーし、少し前の作品なので、なんとなく、テレビなどを通して謎がわかっている状態で読んだので、オチが途中でわかってしまったのが残念でした。でも、面白かったです。
ラストシーンがあまりにも切なく、この女性は本心ではどういった心境なのかとそのところだけ何度も読み返してしまいました。犯罪に手を染め闇の中で生きる者と、その闇の支えを一身に受け本心を押し殺し輝き続けることが全てと表舞台に立ち続ける者。本来であれば許される行為でも共感できる行為でもないのに、この両者が抱え込んでしまったものを少しずつ垣間見てしまうたび、責めることができなくなってしまう自分がいました。それぐらいこの二人の関係性と心理描写が少しずつ繊細に描かれていてその構成力と表現力に驚かされます。そのふたりに関わっていく人々もきちんと役割や意思をもっていて、だからこそ二人と関わることで人生の歯車が軋んでいく様があまりに切なく・・・。人間の儚さや強さをじわじわと見せつけられる作品でいした。
よみがな:にしもとゆきほ 性別:女 国籍:日本 住まい:大阪府 所属:ブティック R&Y 社長 性格:感性豊か ポリシー:野心を持って、自分を磨く努力をする 特徴:並外れた美貌 特技:英会話、華道、茶道 トラウマ:レイプ被害
よみがな:しのづかかずなり 性別:男 国籍:日本 住まい:大阪府 所属:篠塚薬品の御曹司 性格:正義感が強い 特徴:長身 価値観:友人や家族を大切にする 特技:ソシアルダンス 物語上での目的:親族を守るため雪穂の動向を調査
よみがな:ささがきじゅんぞう 身長:170センチ以上 性別:男 国籍:日本 住まい:大阪 所属:大阪府警捜査一課 性格:執念深い ポリシー:あらゆる可能性を考える 特徴:体格がいい 物語上での目的:質屋殺しの犯人逮捕
笹垣
旦那が死んだときの葬儀での妻の姿を見て笹垣が感じたこと
篠塚一成
高宮誠が結婚について篠塚に相談したときに、篠塚が言った台詞
西本雪穂
新しいブティックの店長になる部下が、主人公に対して、あなたは怖いと思ったことはないのかと尋ねた時、私にはもともと太陽がなかったから失う恐怖もないと答えた時の言葉。