現代の家族にありがちな「家族ごっこ」 - アメリカン・ビューティーの感想

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現代の家族にありがちな「家族ごっこ」

4.54.5
映像
4.5
脚本
4.5
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
4.5

広告会社に勤務していた冴えない中年男のレスターは、数日前リストラ宣告を受けたばかり。ある日、娘の友人アンジェラが非常に美しく、恋心を覚えてしまった。自分の妻は見栄っ張りでもう自分に見向きもしない。ある日娘とアンジェラが泊りに来たとき、レスターの筋肉がついたら抱かれてもいいと正気の沙汰とは思えない告白をするが、それを盗み聞きしていたレスターは本気にし、翌日からランニングを始め、広告会社を辞職し開き直って上司を脅して退職金をぶんどってしまう。バーガーショップでアルバイトを始めるなど妻は夫の奇行が気になって仕方ない。ある日妻は仕事の同僚とふとしたきっかけで仕事上のライバルの男性と不倫関係に陥ってしまう・・・・・・。 現代における互いの実態を何も知らないけど、とりあえず一つ屋根の下に一緒に生きているだけの歪んだ家族をよく表している作品です。この作品の見所は、冴えないレスターが努力を重ねて顔つきも体つきもイケてるオヤジに変化していくところです。娘の友人に恋するところから間違っていますが、恋は人を変えるのだとつくづく感じずにはいられませんでした。ちなみにアメリカン・ビューティーとは真っ赤なバラの品種です。アンジェラの美しさとバラを重ね合わせているところからこのタイトルがつけられた気もします。 主演はこの作品でアカデミー最優秀主演男優賞を獲得したケビン・スペイシー、妻役にアネット・ベニング、娘の役にソーラ・バーチと非常に豪華な面々です。監督はイギリス人のサム・メンデス。この作品を見れば、自分の家族のことも笑えないことうけあいです。

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5.05.0
  • dreamerdreamer
  • 443view
  • 2401文字
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