この本に自分の考え方・進み方を教えてもらいました
豊臣秀吉の成功哲学を学べました
ビジネスでの成功を目指しており、歴史的な大出世を成し遂げた秀吉の成功哲学をとてもよく学べました。天性の人たらしである事や、戦略、思想などとても参考になることばかりです。いかにして秀吉が天下を取ったのか。運だけではなく戦略によって成し得たものだと感じました。今と昔は違うにせよ、底辺の人間がてっぺんに登り詰めるというのは普通ではありえない事だと思います。現代においても人々との付き合い方、考え方など勉強できることはおおいにありました。笑顔を絶やさず、人に何かを与える。そして本能で生きて、チャンスを迎い入れる。結果的に成功と富をどんどん得ていくものなのだと教えてもらいました。
波乱万丈のストーリー
秀吉の最初の汚い感じを思わせる描写。こんなにも汚い猿顏の男が蜂須賀小六や織田信長の元でどんどんと事を成していくワクワク感。それに伴いだんだんと豪華になっていく暮らしや生活。とても面白く一気に読み進めました。秀吉といえば織田信長の家臣として頑張ってたと思いますが、とくにこのストーリーの中では、中国の毛利攻めをしてる所なんかはとても臨場感あったと思います。実際に秀吉や官兵衛等がそう思った、そう感じたんだろうなというのが伝わってきます。中国大返しでは短期間であの距離を統一力を持って進んだというのが本当にすごさを感じます。大軍勢を同じ方向に向けて動かす統一力、リーダーシップ、カリスマ性は見事です。その後天下統一に向けての道を進んでいく様も読んでいて本当に面白かったです。
そこにきて?って思わせるラスト
最後の終わり方に関して、生涯の幕を下ろす所まで書いてあるのかと思いきや、ずいぶん中途半端な感じで終わってるのが?っとなりました。そもそも豊臣秀吉の人生のストーリーや経歴を頭に入れてから読み進めると、下巻を読んでいる最中に残りのページでは最後まで書けないんじゃないの?って思っていましたが、思った通りでした。なぜこのような終わり方なんでしょうか。出来れば死ぬ所まで書いて欲しかった感は大いにあります。それがちょっと残念です。何度かの息子の死や外国攻めなどいろいろ書いて欲しい所は多くありました。4部構成にしてちょうど良いかも。司馬先生の他のタイトルなんかでもたくさん出てますしね。それでも、総合的に見ても本当によかったと思います。ビジネスにおいて道に迷った時なんかにももう一度読みたいなと思います。
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