羊たちの沈黙のあらすじ・作品解説
羊たちの沈黙はトマス・ハリスによる、レクター教授シリーズ2作目となる長編ホラー小説である。 若きFBI訓練生の主人公が、投獄中の元精神科医のレクター教授に、猟奇殺人事件の捜査への協力を求めることから物語りは始まるが、常識的な一面も持ち合わせるカニバリズム主義者、レクター教授がクラリスに時折見せる、異様な愛情も注目の作品である。レクター教授は捜査協力と引き換えに主人公の過去の話をする様に要求するが、天才精神科医の見せる狂気に慄きながらも何処か惹かれていく主人公の危うさ、猟奇殺人者が起こすおぞましい殺人の数々は、読む者の背筋を凍りつかせる作品となっている。 本作品に登場する連続殺人鬼は、猟奇殺人鬼として有名なエド・ゲインなどをモデルに執筆され、その犯行手口や殺害方法がそのまま用いられている。 1990年にはアンソニー・ホプキンスが主演として映画化され、第64回アカデミー主演男優賞を受賞、レクター教授シリーズは彼の代表作ともなった。
羊たちの沈黙の評価
羊たちの沈黙の感想
素人探偵の推理!
羊たちの沈黙は、評判になった映画を先に見て、後から小説を読みました。FBI捜査官クラリス・スターリングが、アメリカで起こった連続殺人を解決するために、奔走するストーリー。連続殺人鬼の正体を探るために、元精神科医のレクター博士の助けを借りるように上司に命令されるのですが、彼は患者を殺して、今は刑務所の中にいたという設定です。この設定だけでも、ぞくぞくする内容ですが、連続殺人犯人を捕まえるために、様々な人間、おかま、変質者、上院議員、看守などが登場します。FBIが取り組む犯罪とは、どんなもんやというのがとてもよく分かった1冊で、複線として織り込まれた、クラリスの生い立ちや、レクター博士の過去、表紙に描かれた蛾の話などが、読む人をとても惹き込んで、あっという間に読める1冊とおすすめします。
おなじみですが、小説のほうが恐かったです。
おなじみですが、小説のほうががぜんこわかったとおもいます。どこからくるかわからない知能指数の高い犯罪者達が次々と襲いだすいわば、サスペンスですから謎も多いし根拠もわからないという展開で進んでいきますね。これには読み言ってて舞う一もかなりおおかったのではないでしょうか。またこのまま読んでいても映画と同じに思えないような作りなので映画とは別の作品のような印象がしました。やはり小説だけだと想像力が生まれて、たのしいこもしれません、この作品、米でも大ヒットしましたがその当時はかなりのサスペンスブームだったことはたしかですね。時間のある人は小説もよんでみるとかなりいいですよ。
素晴らしき人食い
この作品は連続殺人鬼バッファロー・ビルを新米捜査官クラリス・スターリングが人食いことハンニバル・レクターの知恵を借りていきながら追い詰めていこうとする内容の作品。普通でしたら現在進行形の殺人鬼バッファロー・ビルが目立つところだと思いますが、この作品は違います。すでに逮捕され独房に入れられているハンニバルの方が異様に目立っているのです。さすが天才。これぞ天才です。天才というものを表現するということは難しいことなのですが、この作品ではしっかりとその異様な異常性を表しています。続編もあり映画化もされている作品ですので楽しめる一冊だと思います。