大切な人→嫌な奴!→大切だった人に変わっていく過程
恋愛ものってカテゴリだけどロードムービーにもなるのかな?
失恋した女の子がカフェを経営してる男の人と知り合って、毎晩ブルーベリーパイを食べに行くようになる。少しして失恋から立ち直るために旅の出て、その旅の先々でいろんな人に会うってお話。
ロマンチック!!
とっても良かった~!!なんかロマンチック。何がロマンチックって、カフェのオーナーがかっこ良くて(ジュード・ロウだし)、包容力があって、純粋。毎晩ブルーベリーパイ出してくれるし。毎晩ブルーベリーパイ用意して待っててくれてるって、なんかキュンとくる。包容力を感じる。にーちゃん的な。ノラジョンも可愛いんだよね、ウブな感じ。真面目で人を信じやすくって、とっても好感が持てる。彼女の雰囲気にとても合った役だと思う。ノラジョンってあんな可愛い顔してたのね。美人とはまた違うんだけど、あどけなくてかわいい感じ。アジア人の血でも入ってるのかな?ちょっとハーフっぽかった。加藤ローサとか岸本セシルみたいな。
大切だった人
旅先では、「奥さんを束縛しすぎてちょっと病んでるおっさん」や「親の死に目に会えなかった誰も信じない美人ギャンブラー」とかに会うんだけど、ノラジョンはこの旅でいったい何を学んだんだろうって、映画を見終わった後に、しみじみ思い返しながら考えてみた。旅先であった2つの事件に共通してるのは「今はあまり良くない関係にあるけど、それでも大切な人の死と後悔、精神的な決別」。2つの事件を通じて、元彼のことを「今はどんな関係であっても大切だった人なんだ」っていうのを理解して、ちゃんと決別しようって思えたのかな。うまく書けないけど、失恋したノラジョンは旅先で会った人たちと似たような経験してる。相手が死んでないだけで。「大切だった人がどこかで生きててくれるだけでも良かった」とも思ったのかな。少なくとも私はこの映画を見てそう思った。今は別々の道を歩む「大切だった人」が今も生きててくれて良かったって。
そして最後、ノラジョンはあのカフェのある街に戻ってブルーベリーパイのキュートな彼と付き合い出すんだけど、それは「もう一度大切な人をつくろう」っていう前向きな気持ちだったんだろうって思う。でも、それはおとぎ話みたいな「その後2人は結婚して死ぬまで幸せに暮らしましたとさ」じゃなくって、「この恋も何が起こるか、どういう結末になるかなんかわからないけど、もう一度大切な人をつくろう。」って勇気を出して、でも自然に新たな道を踏み出す感じが清々しい。そして寝てる彼女にキスするなんてロマンチックだ(笑)
そんな、見てて清々しくて、前向きになれて、ちょっとキュンとする映画でした。
ただ次の彼が勝手に傷を癒してくれました、じゃなくて、いったん彼から離れて自分で元彼を忘れようと努力する姿が良いよね。そんなノラジョンの生真面目さが好き。
私の大好きな映画だ!!もう一回観よっかな(笑)
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