着信アリのあらすじ/作品解説

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着信アリ

4.004.00
映像
3.81
脚本
3.94
キャスト
4.00
音楽
4.00
演出
4.13
感想数
9
観た人
9

着信アリのあらすじ・作品解説

着信アリは「リング」「仄暗い水の底から」など海外からも人気の高い角川ホラー映画の第6弾である。企画・原作は様々な分野で活躍する秋元康。監督は日本を代表する映画監督の三池崇史で今作が自身初めてのホラー映画となる。 ヒロインは演技力には定評のある柴咲コウ、彼女をサポートする謎の男を演じるのは堤真一。 誰もが持っている携帯電話の着信が死の予告になるという身も凍るストーリーだ。ハリウッドリメイク版もあることからその注目度の高さがうかがわれる。 つまらないホラー映画にありがちな大きな音と効果音でびっくりさせるだけの驚くけど怖くはない映画ではなく、ストーリーと展開で恐怖を感じさせる。着信があったら逃れられないという恐怖が役者の表情と演技からしっかり伝わってくるから余計に画面から目が離せないのである。 考えれば考えるほど、じわじわとくる恐怖感は秀逸。日本のホラー映画の真骨頂を見事に継承している作品であることは間違いなしである。

着信アリの評価

総合評価
4.004.00
(9件)
映像
3.813.81
脚本
3.943.94
キャスト
4.004.00
音楽
4.004.00
演出
4.134.13

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着信アリの感想

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新時代の連鎖型ホラー

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