着信アリのあらすじ・作品解説
着信アリは「リング」「仄暗い水の底から」など海外からも人気の高い角川ホラー映画の第6弾である。企画・原作は様々な分野で活躍する秋元康。監督は日本を代表する映画監督の三池崇史で今作が自身初めてのホラー映画となる。 ヒロインは演技力には定評のある柴咲コウ、彼女をサポートする謎の男を演じるのは堤真一。 誰もが持っている携帯電話の着信が死の予告になるという身も凍るストーリーだ。ハリウッドリメイク版もあることからその注目度の高さがうかがわれる。 つまらないホラー映画にありがちな大きな音と効果音でびっくりさせるだけの驚くけど怖くはない映画ではなく、ストーリーと展開で恐怖を感じさせる。着信があったら逃れられないという恐怖が役者の表情と演技からしっかり伝わってくるから余計に画面から目が離せないのである。 考えれば考えるほど、じわじわとくる恐怖感は秀逸。日本のホラー映画の真骨頂を見事に継承している作品であることは間違いなしである。
着信アリの評価
着信アリの感想
新時代の連鎖型ホラー
携帯電話をテーマにしたホラー感染型のジャパニーズホラーとしえば、ビデオテープに宿る怨念をモチーフにした『リング』と呪いの家をモチーフにした『呪怨』が有名なところだろうか。邦画ホラーとして、この二つはハリウッドデビューまで果たしているほど有名な作品だ。『リング』『呪怨』に次いで、今回取り上げる『着信アリ』もハリウッドでリメイクされている作品である。『着信アリ』は携帯電話から広がる呪いをモチーフにした作品で、放映当時はちょうど国民のほとんどが携帯電話を持ち始めた時代であり、時期的にかなりタイムリーだったように思う。自らの死に際の声が死亡予告となること、携帯を解約しても、捨てても、どうやっても逃れられない死の運命。霊能力者にすらなすすべのない強い呪い…と様々な恐怖演出が評判を呼び、のちに続編2作が作られるほど大ヒットした作品となる。ファイナルよりは二作目、二作目よりは一作目『着信アリ』の劇場...この感想を読む
代理ミュンヒハウゼン症候群の患者の25%が「ミュンヒハウゼン症候群」を罹患
もう「ストックホルム症候群」のように、あたりまえのようにサスペンスやホラーに題材として使われるようになった代理ミュンヒハウゼン症候群。作中にもでてきましたが、「子供など誰かを傷つけ、その看病を懸命にやる姿を見せることで他人の関心を惹き、自己を満足させようとする精神疾患」です。アメリカでは年間600~1000件もあるので、大変注目されている疾患です。実はその患者の25%が「ミュンヒハウゼン症候群(自身を傷つけ、他人の関心を惹きつける精神疾患)」を患っていると指摘されています。本作でなかなか面白いのは、この代理ミュンヒハウゼンを、あたかも母親が罹患しているかのようにストーリーが進んでいきますが、実は娘の美々子こそが罹患しており、その対象は妹だったという点です。そして、そのことを知った母親は、喘息の発作がでた美々子を放置し、虐待されていた妹を病院に連れて行き、その間に美々子は死んでしまいまし...この感想を読む
とても鋭い緊迫感
後々TVドラマや漫画などにもなったホラーシリーズの最初の作品で、監督は三池崇史さん、主演は音楽アーティストとしても有名な柴咲コウさん、そして堤真一さんも重要な役を演じています。呪いによる死の宣告でもある着信のメロディが、なんとなく綺麗で印象に残ります。恐いシーンは徹底的に恐く見せている感じで、特に後半の絶望感や頼るものが何も無い恐怖感など、数あるホラー映画のなかでも抜きん出ていると思います。また、柴咲コウさんの雰囲気がこの映画によく合っている感じでとても良かったですね。このシリーズも全部観ましたが、個人的にはこの第一作目が一番面白い&恐かったです。
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