なんだこれ怖すぎ!!!
とにかくなんだこの映画!怖すぎる・・・!
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映画レビュー数 5,784件
この作品「タクシー・ドライバー」は、二つのプロットが錯綜するように絡み合っている。一つは、大統領候補の暗殺未遂、もう一つは、娼館襲撃。この二つの衝撃的な事件を、マーティン・スコセッシ監督は、1970年代前半のニューヨークの荒廃した精神風土の中で描き出すことに成功していると思う。そして、そのことに最も功績があったのは、ロバート・デ・ニーロの演技だと確信的に思います。デ・ニーロは、ヴェトナム戦争帰りのタクシー・ドライバー、トラビスの役だ。彼は、選挙事務所で働くベッツイに恋をし、デートに誘うがうまくいかない。彼は元の不眠症の生活に戻る。そして、悪の氾濫するニューヨークで生き返るには、悪を一掃するしかないと思い込む。その結果、大統領候補の暗殺と娼館襲撃を企らむことになる------。映画の前半は、二人の女性との出会いを描いている。一人は、大統領候補の選挙事務所に勤めるキャリア・ウーマンのベッツィ(シビル・...この感想を読む
元海兵隊員の男、トラヴィス・ビックル。不眠症を理由にタクシードライバーに就職した彼の視点から、アメリカ社会の問題を浮き彫りにしていく。主人公トラヴィスは、とんでもなく不器用な男。物事を見極める能力が低いのか、恋人を喜ばせたいはずなのに、ポルノ映画に連れて行ってしまう始末。そして彼女が怒る理由にもピンときていない。政治に関しても、わかっているように振る舞うが、全く社会のことをつかめていないのが現実。「アイリスを助けたい」「両親には安心してほしい」そういう思いもある優しい男にも関わらず、暴力的な行動をとる彼の姿は恐ろしくも、痛ましい。この彼の暴力的行動の裏には戦争経験があるように思う。彼は無知だ。道徳も社会常識もない。映画の中では描かれてはいないが、戦争ゆえ勉学に励めなかったのでは、と推測できる。これが危険なのだ。無知ゆえに恋人をポルノ映画に誘う、政治もわからない。それゆえイライラする、怒...この感想を読む
本作はタイトルの通り一人のタクシードライバーが主人公です。この主人公が少女の娼婦に出会ったのをきっかけにパンクな格好をし、武器を手に入れて行動を起こす話なのですが、ただのドンパチの面白映画とは一線を画します。荒んで犯罪が溢れている都会、綺麗事ばかりで何もしない政治家たち、世の中の底辺や汚れた部分を見ようとはしない一般人……実際にただの運転手に何ができるか?ここであえて主人公にできる行為をとりました。これを狂気と呼んだり、愚かとみなすのは簡単ですが、あえて社会的な常識から一歩引いて考えると、こうした部分は誰にでもあるのではないかという気がします。問題作ではありますが、今見ても古びない一作です。