タクシードライバーの評価
タクシードライバーについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が5件掲載中です。
各項目の評価分布
タクシードライバーの感想
デ・ニーロが揺れ動く正気と狂気の狭間で、現代の孤独な魂の救済を求める物語「タクシー・ドライバー」
この作品「タクシー・ドライバー」は、二つのプロットが錯綜するように絡み合っている。一つは、大統領候補の暗殺未遂、もう一つは、娼館襲撃。この二つの衝撃的な事件を、マーティン・スコセッシ監督は、1970年代前半のニューヨークの荒廃した精神風土の中で描き出すことに成功していると思う。そして、そのことに最も功績があったのは、ロバート・デ・ニーロの演技だと確信的に思います。デ・ニーロは、ヴェトナム戦争帰りのタクシー・ドライバー、トラビスの役だ。彼は、選挙事務所で働くベッツイに恋をし、デートに誘うがうまくいかない。彼は元の不眠症の生活に戻る。そして、悪の氾濫するニューヨークで生き返るには、悪を一掃するしかないと思い込む。その結果、大統領候補の暗殺と娼館襲撃を企らむことになる------。映画の前半は、二人の女性との出会いを描いている。一人は、大統領候補の選挙事務所に勤めるキャリア・ウーマンのベッツィ(シビル・...この感想を読む