アンタッチャブルのあらすじ・作品解説
アンタッチャブルは、パラマウント映画75周年記念として、同TVシリーズを映画化した作品で、1987年に公開された。ブライアン・デ・パルマ監督と錚々たる顔ぶれの俳優陣による、数々の名シーンを残す、世界的に大ヒットした作品である。 舞台は1930年代、禁酒法時代のシカゴ。新人財務官のエリオット・ネスと、老警官ジム・マローン、新米警官ジョージ・ストーン、財務省簿記係オスカー・ウォーレスの4人が一丸となって、暗黒街を牛耳るアル・カポネを摘発せんとする戦いの日々を描いている。 主役のネスをケビン・コスナー、宿敵カポネをロバート・デ・ニーロ、老警官マローンをショーン・コネリー、新米警官ストーンをアンディ・ガルシアが演じ、それぞれに強烈な印象を残す。エンニオ・モリコーネの音楽も鮮烈で印象深い。 アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞では、コネリーが助演男優賞を、モリコーネが作曲賞をそれぞれ受賞。アカデミー賞では美術賞や衣装デザイン賞も受賞するなど、高い評価を受けた大作である。
アンタッチャブルの評価
アンタッチャブルの感想
古き良きギャング映画
オープニングが素晴らしいこの映画のオープニングは本当に格好いいです。今まで見た中で一番好きなオープニングです。シンプルで、でも迫ってくるような音楽と、タイトルの陰と、キャストの名前だけで構成されています。そのあと「ッバーン」と突然静かになり、ロバート・デ・ニーロ演じるアル・カポネが髭を剃られているシーンです。緊張感を持続させるのが本当に格好いい導入部です。禁酒法時代を牛耳るアル・カポネロバート・デ・ニーロが伝説のギャングのボス、アル・カポネを演じていますが、本気の役作りのために体重を増やすだけではなく、髪も抜いて挑んでいます。恐ろしい貫禄です。そして、何も言わなくても表情だけで震えあがらせます。特に、ケビン・コスナー演じるエリオット・ネス率いる財務省の密造酒の手入れにまんまと引っかかってしまった部下を、「チームワーク」のキーワードのもとに皆の目の前で円卓で殴り殺す1秒手前の目の動きが「あ...この感想を読む
おしゃれで秀逸なギャング映画
洗練された映画ゴッドファーザーに次ぐ、ギャング映画の傑作だと思います。時代を表すセットや背景、衣装など、非常に洗練されていると感じました。ストーリーもほとんど無駄がなく、リーダビリティーをもって、進んでいきます。何回見ても、おもしろい映画です。わかっていても次のシーンが見たくなるってことはそれだけ、何度でも見たいシーンが組み込まれているということなのでしょうね。音楽と主人公たちの心理も非常にうまくリンクしているなと感じました。ドキドキワクワクさせてくれます。厳選された俳優陣いうまでもなく、この映画は、ショーン・コネリーの演技、そして、ロバート・デ・ニーロの演技につきます。この二代脇役を配置して、ケビン・コスナーのスマートな主役ぶりが輝くようになっている感じです。アンディ・ガルシアも同じく、存在感を放っています。そして、忘れてはならないのは、アル・カポネの手下の殺し屋です。吸血鬼のような...この感想を読む
古きよきクライム・ムービー
アル・カポネ摘発、逮捕のために奮闘する査察官と警察のチームワークの物語ですが、これだけコッテリした役者が勢揃いしながら、見事な小品に仕立てられた映画だと思います。個人的にデニーロがこんなにカポネ役にはまっているとは思いませんでした(笑)貫禄を出すためなのか、太ってみえるように演じてるそうですが、まあ〜ぴったり!ネス役のケヴィン・コスナーの青くささと、ショーン・コネリーの円熟味がとてもいい組み合わせで、意味もなくニヤニヤしてしまいます。いやほんと、渋くて素敵ですわ…ショーン・コネリー!アンディ・ガルシア、チャールズ・マーティン・スミスもいい味添えてます。名高い階段オチのシーンはもちろんですが、最初から最後まできっちり作り込み、スタンダードながらこれだけおもしろくしてみせた、デ・パルマ監督の「いい時の勢い」みたいなものを感じる映画です。
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