シャイニングのあらすじ・作品解説
シャイニングは1980年、スティーブン・キング原作の小説をスタンリー・キューブリックが映画化したホラー映画作品である。 冬期の間、閉鎖されるコロラド州にあるロッキー山上にあるオーバールックホテルに小説家を目指すジャック・トランスが管理人としての職を依頼され、妻のウェンディ、一人息子のダニーと共にホテルに移り住む事になった。しかし支配人のアルマンに以前の管理人が孤独に蝕まれ一家惨殺をした過去を聞かされるがジャックはそれを気にすることなく3人の生活が始まったのである。息子には特殊能力があり次々とこのホテルで怪現象を目撃することになり怯えるようになっていく。 この静かなホテルでジャックは小説家として執筆作業を進めていこうとしたが、上手く作業が進まず苛立ちが募っていくがそれに妻は理解をしない、息子は言うことを聞かない、魔の237号室でジャックは美女に出会い次第に精神は蝕まれて行くその狂気に満ちたジャックを演じるジャック・ニコルソンの演技は見る者を恐怖に陥れる最恐の作品である。
シャイニングの評価
シャイニングの感想
ある種の芸術作品
スティーヴンキング原作を基に、巨匠スタンリーキューブリックが監督を務めた会心作。雪に覆われたホテルを舞台に、逃げ場のない恐怖が一家を襲うサイコホラーとなっています。この映画を見る上での注意点は、基本的に「どうして?」と思った事への返答がまったく用意されていない点です。雰囲気、リアクション、演出そういった部分をドキドキしながら観る事が、この映画を最も楽しむことのできる観方でしょう。まあ、ホラー映画って基本的にどれもそんな感じじゃない?わりと有名な逸話ですが、主演の女優さんの鬼気迫る縁起は、何度も何度もNGを出して、実際に精神的に追い込まれたホンモノの演技なんだそうです。映画撮るのも大変だわね。しかし相変わらず、このパッケージのインパクトは、今でもこれを超えるものをお目にかかったことがないほどの完成度。何度も観たい映画じゃないけれど、一度は観た方がいいとすすめられる映画です。この感想を読む
怖すぎます。
主人公の父親が段々正気を失っていく課程が怖いです。自分ならどうするかとか考えることができないくらい怖いです。丁寧に描写されていくその課程のために、ホラー映画の中でも名作といえるのではないでしょうか。か弱そうな妻が気丈にも息子を守って立ち向かうのはエライ。完全に正気を失った夫に案外冷静に立ち向かっているように見えます。鏡を利用した演出・正気でないジャック・ニコルソンの妄想と現実の入り混じった映像は恐怖をいっそう煽り立てるのに充分です。怖いのにまた観たいと思ってしまう魅力はまさにこの作品ならではです。それにしても、自分ならこんな状況にあったらやってられません。怖すぎます。自分と息子の命を見事に救った妻に拍手です。
雪に閉ざされたホテルの中で
冬場に外界から孤立したホテルの管理を任された三人の家族。過去にあまりよくないことがあってこのホテルの職に流れてきたのですが、一人息子には未来を予知できたり、特別なことを感じてしまう特殊能力が備わっています。その彼はどうしてもホテルに行くことが気が進みませんでしたが、親の都合でどうしても乗り込むことになります。小説を書いてる父親はタイプライターに熱心に作業を行いますが、その間に息子は異常な体験を味わい、このホテルに管理人が家族を殺して自殺した過去など、因縁があることが明らかになっていきます。そうしたこのホテルの持つ魔力によって家族に不幸が訪れます。ホラー作品としてはちょっと途中で展開が読める部分もありましたが、やはり途中の狂気の描写だとか、不気味さを醸し出す雰囲気など要所で強い印象を受ける部分がありました。