イージー・ライダーのあらすじ・作品解説
イージー・ライダーは1969年にアメリカで、翌1970年に日本で公開された映画である。 監督はデニス・ホッパーで自身も役者として出演を行っている。主演のキャプテンアメリカ役にはピーター・フォンダ、ジョージ・ハンセン役にはジャック・ニコルソンが出演を行っている。 なお、本作は1969年度のアカデミー賞の助演男優賞及び脚本賞にノミネートされた作品である。 物語の主人公であるキャプテンアメリカとデニス・ホッパー演じるビリーが自由を求めて広大なアメリカをハーレーダビットソンなどのバイクで駆け抜けるというものである。物語はキャプテンアメリカとビリーがマリファナを密輸するところから始まり、それをタンク内に隠しながら謝肉祭会場まで旅に出る。その最中での人々との出会いや突きつけられる理想と現実のギャップなどを通して、この時代の真のアメリカの姿が描かれている。 この作品はアメリカン・ニューシネマの代表作として、後にアメリカ国立フィルム登録簿に永久登録されるなど高い評価を受けている。
イージー・ライダーの評価
イージー・ライダーの感想
愛され続ける3つの理由
脚本は至ってシンプルだし、演出もあまりされていない気もするのだが、何故ゆえ不良少年のバイブルとなり、アメリカン・ニューシネマの金字塔とまで言われるほど世界中で愛され続けているのだろうか?(社会情勢)ヘイズ・コード撤廃とアメリカン・ニューシネマベトナム戦争によるフラワームーブメントなどの反体制的な運動が活発化したことにより、過激な暴力描写や性的表現を厳しく規制したヘイズ・コードと呼ばれた検閲制度が崩れ、撤廃された。そして従来の大予算で利権まみれだった娯楽大衆的な作品ではない、低予算が故にオールロケでラフな撮影スタイルだが、逆にリアルで力強く、反体制的でいて自由な作品だからこそ未だに愛され続けているし、これからもたぶん愛され続けるだろう。(ファッション)作品をより深いものにしたアイテムたち胸元には米国防長官のバッジ、背中には星条旗が縫い付けられたABC Custom Leather製シングルライダース。ヘル...この感想を読む
アメリカの60年代カルチャー
アメリカの60年代、ヒッピー文化やニューエイジカルチャーを知る上では欠かせない、アメリカ映画史でもユニークな作品ではないでしょうか。やはり、この作品の魅力は第一にファッションじゃないでしょうか。ヒッピーファッションがとてもかっこいいです。当時のファッションのバイクから、身に着けているアクセサリーの端まで全てカッコいいです。そして、テーマ曲のステッペン・ウルフの『ボーントゥー微ワイルド』の曲を始め当時のかっこいいロックの楽曲もまたとても印象に残ります。お話としてはバイクに乗って、マリファナ吸って体制側の人間にあって、最期は爆発オチっていう、ストーリーはあまり残りませんwでも面白いです。