最後の誘惑のあらすじ/作品解説

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最後の誘惑のあらすじ・作品解説

最後の誘惑は1988年にアメリカで、1989年に日本で公開されたマーティン・スコセッシ監督によるニコラス・カザンザキス原作の同名小説を映画化した作品である。 ユニバーサル映画が配給元となっているほか、ハリー・ウフランドが製作総指揮、ポール・シュレイダー(「モスキート・コート」脚本)が脚本を手掛けている。 主演は「プラトーン」や「スパイダーマン」でグリーン・ゴブリンを演じたウィレム・デフォー。 他共演者にはバーバラ・ハーシー、ハーヴェイ・カイテル、デイヴィット・ボウイ、ヴィクター・アルゴらがいる。 映画の評価としてはKINE NOTEで67点、Yahoo!映画で星5点につき3.27点(評価22件)という結果になっている。 この作品はイエス・キリストが"神の預言者"という使命と預言者でありながらも"1人の人間としての欲求"の間に挟まれ悩んでいく姿を描いた内容となっている。 興行収入は837万ドル。

最後の誘惑の評価

総合評価
4.004.00
(1件)
映像
5.005.00
脚本
5.005.00
キャスト
4.004.00
音楽
4.504.50
演出
3.003.00

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最後の誘惑の感想

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「最後の誘惑」とは何か

聖書は「有益」な読みものか?結論から先に言えば、この手の映画を楽しむためにのみ有益だと言える。本編のプロローグにもある通り、この映画はキリスト教が採用している福音書とはまったく別の創作ストーリーだ。ハーヴェイ・カイテルの演技が渋いユダのスタンスなどは外典「ユダの福音書」からのアイデアだし、サタンも炎(カルシファ)として描写されている。そうかと思えば、マグダラのマリアが聖典と同じく「罪の女」として登場していたり、グノーシスの思想が採用されていたりと非常に面白く鑑賞した。この特権は偏った信仰をもたず、聖書や古代文献の知識を蓄えた人だけのものだ。確かに、娼婦が登場するほうがドラマ的にも面白い。当時、娼婦はユダヤの掟で死罪にあたる卑しい職業で、死ぬまで石を投げつける「石打ち刑」の対象だった。ゼベダイ自身も告白していたが、この合法リンチは当時のたのしい娯楽のひとつだったことだろう。この時、マリア...この感想を読む

4.04.0
  • NaraNara
  • 732view
  • 3746文字
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