家族愛がテーマの中編小説、2編
「卵の緒」「7's blood」の、2つの中編小説からなる本です。「卵の緒」は、第7回坊っちゃん文学賞大賞受賞作品だそうです。 「卵の緒」は、自らを捨て子だと信じている小学生の男の子、育生と、その母の物語、で、「7's blood」は、異母兄弟の、高校生の女の子、七子と、小学生の男の子、七生の物語、です。 子供って、一度は、「自分は捨て子だ」と思い込む時期があるから、「卵の緒」は、その話かと思いきや、捨て子ではないにしろ、母の話す、(たぶん)真実の話、はもっと意外な物でした。 あと、育太郎、の顔が、日に日に男前になるのが面白かったです。描き慣れていくのね… 「7's blood」は、七生の健気さ、器用さが悲しかったです。七子は、野沢君より、島津(しまつ)君の方が好きなのかな~~と思いました。でも、最後の、七子と七生の別れの場面は、ちょっと兄弟で…と思うと、気持ち悪かったので、★を少し減らしました。
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