卵の緒の評価
卵の緒についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
卵の緒の感想
親子の絆
卵の緒が親子の証育生に「親子の証であるへその緒を見せてほしい」とせがまれた母親の君子は、自分は卵で子供を産んだと言い、卵の殻を親子の証であると育生に見せる。納得しない育生を君江は思いきり抱きしめる。そしてこれが親子の証であると伝える。自分たちが、実は血が繋がっていない親子であることを育生に打ち明けるとき、君子は「誰よりあなたを好き」「尋常じゃなく愛している」と伝える。母親の君子は子供である育生への愛情をわかりやすく言葉や態度で伝えている。親の子供に対する愛情私がこの本を初めて読んだのは、独身の時だ。君江から育生へのストレートな愛情表現に心を動かされた。もし、これから自分が結婚・出産して、子供を育てるときには、君江のように適当なことを言いながらも、わかりやすい言葉で愛情を伝えたいと思った。現在、私の娘は4歳。親になると子供に対していろいろなことを思う。育児の最終目標は親がいなくても社会で生...この感想を読む