憂いのボンドの謎が明らかに - 007 スカイフォールの感想

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映画レビュー数 5,784件

憂いのボンドの謎が明らかに

4.04.0
映像
4.0
脚本
3.5
キャスト
5.0
音楽
5.0
演出
3.5

ダニエル・クレイグ版の007、評判があまり良くないと噂に聞きましたが、この作品は3部作の最後の作品で一番評価されているとか。 たしかに、他2作品と比べるとアクションシーンの多さは同じくらいですが単調さを感じさせず、人物描写に深みが感じられました。 また、これまでとは異なる、「憂い」という要素が売りのダニエル・クレイグ版ボンドなのですが、シリーズしめくくりはボンドの「憂い」が何に由来して身についたものなのか、というところを描いて収束させている点が、(失礼ですが)意外とちゃんと作られているんだと思いました。 ボンドガールとの絡みのシーンも少ないし、対峙する敵に関してもシリアスに描いていて、他とは一線画すつもりで作った意気込みを感じさせます。 らしくないと言えばらしくない気もしますが。。 昔ながらの雰囲気を好むファンもいるでしょうから、そのへんのさじ加減は難しいかもしれないですね。 個人的には「名物シリーズ」という枠を超えて一つの映画作品として楽しめる本作品はかなりの好印象を持ちました。

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シリーズを格上げした作品

オープニング史に残るオープニング007シリーズといえば、オープニング・タイトルの格好よさも重要な要素ですが、毎回趣向が凝らされているのはいうまでもありませんが、スカイフォールのオープンニングは、それだけで1800円の価値があります。私だけでなく、劇場で観た方の多くが、鳥肌がたったのではないでしょうか。アデルの声量たっぷりでハスキーな迫力のある歌声と、本編にもみられる潔癖さすら感じるほどに徹底されたシンメトリーな映像はもちろんのこと、色調も青がベース中、ポイントで赤やオレンジを使っていて、これはただただ美しいと言わざるおえません。また、死を連想させる全体の作りも、ダニエル・クレイグの持つシリアスなキャラクターと合っていてオープニングだけで何度でもみれる完成度です。悪役が強烈ハビエル・バルデムは「ノーカントリー」での殺し屋役で超人的な恐ろしさを演じ、大きなインパクトを与え数々の賞を受賞しましたが、...この感想を読む

4.54.5
  • にてかわにてかわ
  • 201view
  • 2007文字
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