愛を読むひとの評価
愛を読むひとの感想
戦争犯罪と文盲
戦争犯罪の観点この映画を戦争犯罪の映画として扱っているレビューがどのサイトを見ても多いです。戦争犯罪がここで主題にされていると錯覚しているのは、「戦争」・「戦争犯罪」・「ホロコースト」といった20世紀の中で最もショッキングな出来事がストーリーの中核を担っているからでしょう。それとも、すべての人がマイケルの側に立って映画を観ているからでしょうか。もし、マイケルの側から観るにしても、本質はハンナが恥だと思っている秘密を守るかどうかの一点に収束するため、やはりこの映画を戦争の問題とレビューするのは難しいのではないでしょうか。恥とプライドの観点ケイト・ウィンスレット演じるハンナが最もこだわるのは1点です。自分が文盲だと知られたくない、その一点なのです。素直に観るとすれば、昇進を断ってでも文盲だと知られたくない、刑が軽くなるのを断ってでも文盲だと知られたくないという傲慢な女の話です。統計によると、...この感想を読む
見ざる・聞かざる・言わざる
これは大変好ましい映画でした、説明ではなく人に色んな視点で考えさせてくれる作品でワタシは、これをユダヤの友人にも勧めました。彼女は懸命に仕事をします、一生懸命に自分の与えられた仕事を行います。ここが切ない、彼女は生きるために仕事を決して政治的意図が無いのです。真剣にやってるだけで仕事だから行います。彼女は人に読み書きが出来ない事を知られたくない。自分が犯罪者になって生涯刑務所で過ごすかどうかと言う大事なときでも、人に文盲である事を知られたくない。彼女のこだわりは何だったのだろうかと考えます。何故人にそんなに読み書きを出来ない事を恥じたのか、命をかけてさえ彼女は事実を知られることを嫌います。長い年月の後、彼女は自分自身で読めるように成りますが、彼女は自分で命を絶ちます。ナチスが繁栄を誇っていたときに誰が自分たちのやってる事や、勢いは不味い事だと判断したでしょうか。彼らが勝っていたならば、...この感想を読む
シンプルだけど深い愛の話
このタイトルの意味は映画をみていくとすとんと理解できます。前半のケイトウィンスレットと若きマイケルバーグ少年との恋物語はなんとも劇的で感情的でひきこまれてしまいます。二人で小旅行をするシーンがせつなくて良かったです。前半の物語からは想像もつかない展開をしてそこからが本題といったところなのですが、もどかしくて観ていくのがとても辛かったです。大人になったマイケルバーグ(レイフ・ファインズ)が贖罪意識から?彼女へ本を朗読したテープを送ったことをきっかけに彼女が変わり始めるところからは、何か良い変化が起きるかもという希望もありましたが、あのような結末に至った彼女の心中はどんなものだったのだろうといつまでも余韻が残る映画でした。
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