ショパン 夜想曲嬰ハ短調
もう・・・言葉では何とも言い表せないほどの映画です。 この映画を観た後、「シュピルマンの時計」という息子さんが書かれている本を読んだのですが、 助かった後も、ずっとシュピルマンは苦しんでいたのだなということがわかります。 ピアノだけが彼の心の支えであり、音楽こそ彼の人生だったのだと思います。 彼は、何のために生き残ったのでしょうか。そう考えてしまいます。 この映画を観ていると、どう考えても普通では助からないですよね。 奇跡が100回おきなければ助からなかったユダヤ人迫害の時代です。 その100回が彼の身に起きて助かった。その意味はなんなんだろうってもしかしたらシュピルマンも考えたかもしれません。 生き残ったからこそ、私たちがこの映画を観て現実を知ることができた。それも一つだと思います。この映画のことも、迫害のことも、ここでは書ききれませんが、一つだけ言うとすれば、私たちは何があったのかを自分の感情でなく、真実に目をそむけずありのままを粛々と受け止めなければいけない。それをわからせてくれた映画です。
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