おとなのけんかのあらすじ/作品解説

おとなって笑える

子供のケンカが原因で集まった二組の夫婦。穏やかな話し合いの場だったはずが、いつのまにか敵味方乱れての不毛なけんかに発展。最初はオトナの余裕を装っていた人たちが、だんだんと冷静さを失ってみっともなくなっていく様子は、観ていて小気味よさのようなものを感じました。”いい大人が～”とか”大人げない”とか言うけど、そういうことを言う人間も含めて、一皮むけばみんなコドモでしょ、とニヤリとしている作り手の表情が浮かんでくるようです。全員「自分は常識人で自分以外の人間は変」と思ってるところとか、言い争っているうちに論点が大きく脱線していくところにほとんどの人が身に覚えを感じるはずです。実際おとなのけんかの場面って、現実世界じゃ笑っちゃいけない場面であることが多いです。なので、大人の大人げない姿を大笑いできるなんて、映画って素晴らしいなと思います。