戦場のピアニストの感想一覧
映画「戦場のピアニスト」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ショパン 夜想曲嬰ハ短調
もう・・・言葉では何とも言い表せないほどの映画です。 この映画を観た後、「シュピルマンの時計」という息子さんが書かれている本を読んだのですが、 助かった後も、ずっとシュピルマンは苦しんでいたのだなということがわかります。 ピアノだけが彼の心の支えであり、音楽こそ彼の人生だったのだと思います。 彼は、何のために生き残ったのでしょうか。そう考えてしまいます。 この映画を観ていると、どう考えても普通では助からないですよね。 奇跡が100回おきなければ助からなかったユダヤ人迫害の時代です。 その100回が彼の身に起きて助かった。その意味はなんなんだろうってもしかしたらシュピルマンも考えたかもしれません。 生き残ったからこそ、私たちがこの映画を観て現実を知ることができた。それも一つだと思います。この映画のことも、迫害のことも、ここでは書ききれませんが、一つだけ言うとすれば、私たちは何があったのかを自分...この感想を読む
このピアニストは名役者ですね。
この映画かなり見入ってしまいました。ユダヤ人の虐殺の話ですが、本当のところはどうなのでしょうか。本当にこのような事実があったのでしょうか。長ヘ見逃してもらう、その後の逃走劇。まずこの。戦車なんかで家を壊し外に連れ出します。また家に入るなどして強制連行します。この時のユダヤ人達はこの時から逃げ出すものも現れすべて殺されます。なんとか逃げれても戦車や、銃を持った兵隊に殺されます。ユダヤ人を迫害し町から追い出すようなことをします、かなり見ていて、かわいそうな場面などもありますが映画なので我慢してみましrた。本当の事実などはこのとうりではないと思いますが、映画としてはよく出来ているのではないでしょうか。
ユダヤ人迫害の様子がよくわかります。
ピアニスト云々はどうでもいいのでしょうね。見所はナチス統治下におけるユダヤ人迫害の状況が見事に描かれているところだと思います。突如ナチスの兵隊がやってきて、無抵抗の人々を殺し続けるシーンは衝撃的でした。また、殺されていくユダヤ人達も何も抵抗できないまま殺されるのを順番待ちしている様は、違和感も感じましたが、実際同じ立場ならそのようにしか振る舞えないものなのかもしれないと、考えさせられました。中盤以降の逃亡・隠れ生活のシーンは、長い期間頑張って耐えたという点はあるにせよ、あまり見所が無いように思われます。主人公を助けたドイツ人の将校が、その後ソビエトに抑留されて現地で死んでしまうということについては、無情感を感じてしまいますね。
心に響くショパン
戦場のピアニスト はシュピルマンの自伝小説の映画化です。ナチスのポーランド侵攻時を生き抜いたユダヤ人ピアニストシュピルマンをエイドリアン・ブロディが演じています。戦争映画というジャンルですが、シュピルマン本人はひたすら生きるために逃げ続けます。とてもリアリティがあります。私がもっとも感動したのは ホーゼンフェルト大尉にピアノをリクエストされ、ショパンのバラード1番をひく一連のシーンです。あのシーンは、この映画の分岐点となるとても重要なシーンだと思いました。大尉との出会いは劇的であり、その後の運命も決定付けることになります。この映画のバラード1番ほど、心に残るピアノの演奏はなかなかないと思います。素晴らしい映画です。