チャイナタウンのあらすじ・作品解説
チャイナタウンは1974年にアメリカで公開されたミステリー&サスペンス映画である。 メガホンを取ったのは「マクベス」(1971年製作)「ローズマリーの赤ちゃん」のロマン・ポランスキー。 なお、第47回アカデミー賞脚本賞の他1974年度のゴールデングローブ賞でも作品賞(ドラマ部門)・監督賞・主演男優賞(ドラマ部門)・脚本賞を受賞している。 KINENOTEでも100点中/75点という評価が得られている。 主演は「愛と追憶の日々」「バットマン」のジャック・ニコルソン。 配給元はパラマウント映画で全世界での興行収入は3000万ドルとなっている。 この作品は1930年代後半のロサンゼルス、元警官で探偵業を営んでいるジェイクがモーレイ夫人と名乗る女性に水道局幹部の男の身分調査を依頼されるが、男は殺害されさらには依頼してきたモーレイ夫人が別人であることも発覚し、ジェイクは独自で真相に迫りつつも、陰謀と関わる中心人物達の過去を暴くハメになってしまうという内容になっている。
チャイナタウンの評価
チャイナタウンの感想
鬼才ロマン・ポランスキー監督がレイモンド・チャンドラーとロス・マクドナルドにオマージュを捧げた、ハードボイルド映画の傑作
ポーランド出身の鬼才ロマン・ポランスキー監督が、ロバート・タウンのオリジナル脚本を元に、レイモンド・チャンドラーとロス・マクドナルドにオマージュを込めて監督を手懸けたハードボイルド映画の傑作が、この映画「チャイナタウン」です。元来ハードボイルドは、ハリウッドの特産品で、ハンフリー・ボガート主演の「三つ数えろ」や「マルタの鷹」などの不朽の古典的な名作が、映画史上に燦然と輝いています。そして、レイモンド・チャンドラーやロス・マクドナルドのハードボイルドの世界観が、忠実に繰り広げられる「チャイナタウン」は、それらの名作を研究しつくしたというポランスキー監督の熱意の結晶作でもあるのです。そして、そのハードボイルドの世界で、第二次世界大戦以前の典型的なアメリカン・ヒーローとして活躍する主人公に、"アメリカン・ニューシネマ"のアンチ・ヒーローで浮上したジャック・ニコルソンを起用したのが、この作品の最...この感想を読む
二転三転するストーリー
私立探偵の主人公がとある富豪女性の調査を受けたことから物語は始まります。当時の発展途上であったロサンゼルスの水力事業をめぐる紛糾をバックグラウンドに、闇社会の勢力なども入り乱れてストーリーが変化していきます。当初の依頼者であった富豪婦人まで偽物であったことが判明したりと、謎は錯綜し、単純なミステリーとは異なる独自の推理ドラマとして展開します。全体的にダークで薄暗い雰囲気をまとっています。当時のアメリカ人がもっていた偏見などもあると思われますが、「チャイナタウン」が代表するイメージをオーバラップさせることで、本作の背景となしています。脚本としての評価が高い作品で、衝撃的な結末や安易なハッピーエンドではないところもその理由の一つであるのでしょう。
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