冷静と情熱のあいだ Bluの評価
冷静と情熱のあいだ Bluの感想
bluとroseどちらから読むか?
bluとrose、3回ずつ読んだ。男性側からのbluと女性側からのrose。物語の中で2人が交わる部分のそれぞれの心模様は両方の作品を読まないとわからない。この作品好きの人との会話では、bluとroseどちらから読むのがオススメかという話になる。私は、bluから読む派だ。bluで描かれている感情むき出しの男性心理にキュンとした後にroseで描かれている意外とサバサバ割り切っている女性の心理に「そうか、そうか」とやや納得しながらも、「でも、自分ならなぁ~」と想像するのが楽しい。bluとrose、著者を変えたらどうなるのか。きっとまた違うストーリーが生まれることだろう。映画を鑑賞して小説を読んでいない人は、ぜひ読んで欲しい。小説の方が断然面白い!!
男性のストレートな恋愛感情に惹かれる。
この「青」を意味する「Blu」は江國香織さんが書かれた「Rosso」という小説の男性側からの目線で書かれた本です。辻仁成さんが書いています。私はRossoを読んでから、このBluの方を読んだのですが女性としては正解だったと思います。Rosso側で女性の恋愛感情を疑似体験してからBlu側で男性の感情を知る、というのは面白い体験でした。同じ時間や出来事を過ごしていても感じ方や考えることが男女では違うし、でも相手を想う気持ちは、どちらも深くて。純正(男性側)のほうが、あおい(女性側)より感情がストレートに描かれている感じがしました。男性は、こっちから読んだ方が入り込めるかも。