他人を自覚的に意識的に踏み台にできる人間ってのは、なかなかどうして怖いものがあるよな
哀川潤
理解が深まる小説レビューサイト
小説レビュー数 3,368件
『天才』たちが集う島今や様々な傑作を世に送る西尾維新のデビュー作であり、絶海の鴉の濡れ羽島で起こる殺人事件を主人公のいーちゃんとヒロインである玖渚友が解決する物語です。本作は化物シリーズ等の西尾維新作品とは異なり、異能の存在やバトルシーンはほぼ存在していません。純粋に殺人事件に焦点があてられたミステリー作品であるということをお伝えしておきます。ミステリー作品だからといって、西尾維新作品に共通する魅力がまったく存在しないかというとそうではなく、その源泉が随所に見受けられます。ここでは本作の内容ではなく、そのことについてお話しします。本作は『天才』と呼ばれる人たちが多数登場します。というよりも、むしろ『天才』しか登場しません。画家・料理人・学者・占い師・技術屋・メイド・島の主、すべてがある種『天才』と呼ばれる人物です。ここで注目したいのが島の主であり、様々な『天才』たちを島へ呼び寄せた赤神...この感想を読む
戯言シリーズの1作目となる作品です。ミステリ要素が強く一緒に謎を解きながら楽しめます。いーちゃんと玖渚友が絶海の孤島を尋ねて事件に巻き込まれるストーリー。普通のミステリーのように思えますがキャラが普通ではない。まず主人公かつ語り部のいーちゃんは本名がわからない、しょっちゅう「戯言だけどね」と発言に煙を巻く。玖渚友含め登場人物のほとんどは孤島に招かれた若き天才たち、非日常な環境で非凡な人たちに囲まれていーちゃんはどんな風に事件に立ち向かうのか、わくわくしながら読み進めました。孤島という広い密室に加えて殺人現場も密室状態、犯人はだれなのか、続けて事件が起こるのか、ドロドロした展開ですがあまりそう感じさせないのはキャラが魅力的だからと思います。いーちゃんは事件なんてどうでもいいというスタイルですが大事な玖渚友のため事件を解決に導きます。このシリーズはキャラがどんどん増えていくのですが1作目とい...この感想を読む
主人公の「僕」と、サヴァン症候群で蒼い髪と天才ハッカーである玖渚友が「鴉の濡れ羽島」という島に向い、そこで起きる事件を解決していくミステリーです。結構長い話なので好き嫌いはあるかと思いますが、長いのも気にならないぐらい登場するキャラクターが魅力的でした。それぞれの個性がイイです。著者の西尾維新さんの書き方も今まで読んだことのない感じで楽しめました。続きものですので、「僕」と玖渚の関係性など詳しくは明かされません。その書き方がまた続きを読みたくなる書き方で・・・。読み終わったら、西尾維新さんの虜になっていました。とにかく面白かったです。
よみがな:そのやま あかね 年齢(作品時):30歳 性別:女 国籍:日本 所属:ER3システムのトップである七愚人の一人 特徴:黒髪のストレート。女性にしては高身長、スタイリッシュな細身。 特技:数学と英語 苦手なもの:外国暮らしが長いため、日本の四字熟語やことわざが苦手。 二つ名:「天才・七愚人」 経歴:ふつ...
よみがな:あいかわじゅん ニックネーム:赤き制裁 所属:無所属 ポリシー:名字で呼んでいいのは敵だけ 特技:読心術 好きなもの:マンガ 生業:人類最強の請負人 父親:西東天、架城明楽、藍川純哉 お気に入り:いーちゃん 悪友:石丸小唄
よみがな:ひめな まき 年齢(作品時):29歳 性別:女 性格:ひねくれ者しかりお調子者。 特徴:金髪のポニーテール。宣託師とも呼ばれている。 二つ名:「天才・占術師」 本名:姫菜詩鳴(ひめな しなり) キャッチフレーズ:「過去を知り、未来を知り、人を知り、世界を知り、全てを知る超能力者」 ESP能力:レトロコ...
哀川潤
作品の導入部、 哀川潤が主人公に語りかける場面
園山赤音
学者として成功した園山赤音と主人公が雑談をしている場面