クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣いの感想/考察/ネタバレ

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小説レビュー数 3,368件

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い

3.633.63
文章力
4.33
ストーリー
3.67
キャラクター
4.67
設定
3.33
演出
3.33
感想数
4
読んだ人
8

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣いの感想一覧

西尾 維新による小説「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。

私たちから遠い『天才』たち

『天才』たちが集う島今や様々な傑作を世に送る西尾維新のデビュー作であり、絶海の鴉の濡れ羽島で起こる殺人事件を主人公のいーちゃんとヒロインである玖渚友が解決する物語です。本作は化物シリーズ等の西尾維新作品とは異なり、異能の存在やバトルシーンはほぼ存在していません。純粋に殺人事件に焦点があてられたミステリー作品であるということをお伝えしておきます。ミステリー作品だからといって、西尾維新作品に共通する魅力がまったく存在しないかというとそうではなく、その源泉が随所に見受けられます。ここでは本作の内容ではなく、そのことについてお話しします。本作は『天才』と呼ばれる人たちが多数登場します。というよりも、むしろ『天才』しか登場しません。画家・料理人・学者・占い師・技術屋・メイド・島の主、すべてがある種『天才』と呼ばれる人物です。ここで注目したいのが島の主であり、様々な『天才』たちを島へ呼び寄せた赤神...この感想を読む

4.04.0
  • 紅
  • 277view
  • 2055文字

戯言シリーズ1作目、原点となる作品

戯言シリーズの1作目となる作品です。ミステリ要素が強く一緒に謎を解きながら楽しめます。いーちゃんと玖渚友が絶海の孤島を尋ねて事件に巻き込まれるストーリー。普通のミステリーのように思えますがキャラが普通ではない。まず主人公かつ語り部のいーちゃんは本名がわからない、しょっちゅう「戯言だけどね」と発言に煙を巻く。玖渚友含め登場人物のほとんどは孤島に招かれた若き天才たち、非日常な環境で非凡な人たちに囲まれていーちゃんはどんな風に事件に立ち向かうのか、わくわくしながら読み進めました。孤島という広い密室に加えて殺人現場も密室状態、犯人はだれなのか、続けて事件が起こるのか、ドロドロした展開ですがあまりそう感じさせないのはキャラが魅力的だからと思います。いーちゃんは事件なんてどうでもいいというスタイルですが大事な玖渚友のため事件を解決に導きます。このシリーズはキャラがどんどん増えていくのですが1作目とい...この感想を読む

4.04.0
  • じゅりごんじゅりごん
  • 111view
  • 591文字

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