岸辺露伴は動かないのあらすじ・作品解説
岸辺露伴は動かないは漫画家荒木飛呂彦著の短編シリーズ及び、集英社ジャンプ・コミックスから2013年11月19日に発売された単行本である。この作品は、元々作者が週刊少年ジャンプで1987年から連載を開始した「ジョジョの奇妙な冒険」の中の1992年から1995年に連載された第四部「ダイヤモンドは砕けない」の岸部露伴をストーリーテラーとしたスピンオフ作品で、作中で漫画家である岸部露伴が原作を、荒木が作画を担当したという形式になっている。 単行本には、1997年30号に掲載された「エピソード16懺悔室」、2008年1月号に掲載された「エピソード2六壁坂」、2012年45号に掲載された「エピソード5富豪村」、2013年46号に掲載された「エピソード6密漁海岸」、ファッションブランドグッチの設立90周年と荒木自身の漫画家30周年を記念して「SPUR」2011年10月号に掲載された「岸部露伴グッチへ行く」が収録されている。
岸辺露伴は動かないの評価
岸辺露伴は動かないの感想
岸部露伴の奇妙な世界へ
彼のプロフィールは岸部露伴本作は雑誌週刊少年ジャンプで荒木飛呂彦氏が超長期連載を誇る「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部に登場した岸部露伴が主人公の漫画である。主人公の岸部露伴は漫画家を生業としており、彼は優れた創作のための取材に労を惜しまない。そのため、奇妙な事象を発見するや自ら飛び込んでいき、巻きこまれていく。岸部露伴のプロフィールは「ジョジョの奇妙な冒険」のなかでも特殊である。彼は「ジョジョ」のストーリーの中で表現される特殊能力のスタンドを持つ血統ではなく、「ジョジョ4部」の物語の中でスタンド能力を発現させる「矢」に刺されることでスタンド使いとなっている。それまでは少し偏執的だけどもごく普通の漫画家として活動していた彼だが、スタンド能力を得たことで「ジョジョ」の世界にかかわる漫画家になっている。能力を習得して以降の彼はスタンド能力を駆使して、自分の漫画の題材を取材したりなどしている。彼...この感想を読む
ああ先生恰好良すぎですぅ。
ジョジョ風な世にも奇妙な物語週刊連載の作品の作者って読み切りになると面白くなくなるんだよねぇ。って内心思っている節がありましたが、この作品はそれを吹き飛ばしてしまいました。一話一話に教訓のようなものが感じられ、人間の心にある闇の部分がスタンド能力?として、各話で描かれていました。また、各話にはスタンドのようなものが描かれていましたが、名前がでてこなくて逆に不思議な現象で止まっているところが戦いでは片づけられないしがらみのようなものを想起させてくれました。各話の教訓とは?懺悔の話。一つの人生が凝縮された話で、自分のエゴや考え方を赤の他人に求めるとこうなる。みたいなちょっと怖い話。自分にとっての利益とは、他人の犠牲の上になりたっており、その罪は人生が終わっても子孫までの呪いとなって残る可能性がある。六壁坂の妖怪の話。ぶっちゃけ殺人しちゃっている女主人公の現実逃避を描いた作品で、こんなことは...この感想を読む