ジョジョリオンのあらすじ・作品解説
ジョジョリオンは、荒木飛呂彦が描く人気漫画シリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」の第8部にあたる作品である。ウルトラジャンプで連載され、単行本は2015年2月現在9巻までが発売されている。 3月11日に起こった大震災によって、杜王町に「壁の目」とよばれるものが出現する。広瀬康穂はその壁の目のそばで土に全裸で埋まっていた青年を見つける。助けだされた青年は記憶を失っており、自分の正体もわからないままであった。青年は東方定助という仮の名前をつけられ、その東方定助を気にかけていた広瀬康穂の助けもあり、スタンドという特殊な能力を用いて、失われた記憶を取り戻し、謎を解き明かしていく物語である。 謎が謎を呼ぶストーリーに、ジョジョの奇妙な冒険お馴染みの荒木飛呂彦独特の奇天烈なキャラクター達が相まって、安定した人気を誇る作品となっている。 第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞も受賞するなど評価が高く、これからが益々期待されている作品である。
ジョジョリオンの評価
ジョジョリオンの感想
ジョジョの奇妙な冒険シリーズの新たな挑戦。
天才、荒木 飛呂彦の新たな挑戦ジョジョの奇妙な冒険シリーズと言えば、言わずと知れたジャンプの大人気シリーズ。現在1~8部まで連載されていて今年30周年を向かえ、近年アニメ放送が始まってからさらに多くのファンを獲得している超モンスター大作だ。作品の特徴を挙げるとキリが無いし、既に読んでいる人が多いのでファン達もそれぞれ独自に「ジョジョとはこういう作品である」とイメージが固まっている人が多いと思う。筆者もジョジョは4部からリアルタイムで読んでいる世代で、前述したファンと同じく「ジョジョはこういうものだ。」「ジョジョはこうでなければならない」と考えている一人だと思う。しかしこのジョジョリオンを初めて単行本で読んだとき、考えを改めさせられた。「まだ荒木 飛呂彦はジョジョで挑戦を続けてる」こう感じたのである。基本的にジョジョの奇妙な冒険という物語は部が変わるごとに戦うべき明確な敵キャラクターが配置さ...この感想を読む
謎多き主役
舞台となるのは第4部と同じく杜王町。この舞台設定だけにも痺れるものを感じます。作者にとってこの舞台が単なるオマージュなのかは深い謎なのですが。ある日、大震災でできた壁の目にやってきた(実際はしつこい幼馴染から逃げていたわけだが)広瀬康穂は付近で裸の男を発見する。不意に男の股間をみた康穂は驚愕と恥じらいを隠しきれない。なんと男には睾丸が4個もあったのだ。性欲も2倍なんじゃなかろうか?とかゲスの勘ぐりはやめにして読み進めると、男からシャボン玉のスタンドが発生。またスタンドかあ!?でもスタンドは個人的には大好きだしなんといても、現代漫画の能力バトルの先駆けとも言えるこのスタンドという要素はやはりジョジョにははずせないのであった。なんだかんだと話は進み記憶喪失の主人公、東方定助の自分探しとスタンド同士による戦いと陰謀が始まる。彼は一体何者なのか?登場する聞き覚えのある名前、吉良吉影、ジョニイジョー...この感想を読む
今までのジョジョで一番おもしろいかも
荒木先生のマンガは、常に新しい刺激や新しい楽しみを求めているところがとにかく大好きです。このジョジョリオンは今までのジョジョを見ていた人にとっては、結構印象が変わるというか、新鮮な気持ちで読めるマンガになっていると思います。まず、絵がすごく綺麗ですし、ジョジョの初期よりも繊細です。しかも今までよりもコミカルな雰囲気が前面にでている。このあたりをすごく、楽しんでもらえる作品だと私は思います。先生の迫力の画力は申し分なし。内容も入りやすく、久しぶりに女性キャラクターももっとも現代風な感じです。ジョジョファンはなかなか厳しい目でいろんな作品を見るのですが、マニアだからこそ今作は必見です。