モンテロッソのピンクの壁の評価
モンテロッソのピンクの壁の感想
時には猫目線で、日常を感じたくなる。
私もハスカップのような猫になってみたい。ハスカップは薄茶色で、大きさは中くらい。性格は楽天的だという猫ちゃん。「モンテロッソに行かなくっちゃ」と猫のハスカップが旅するお話。でも、自分の行く道、たどり着く道を転々としながら出会いとさよならを繰り返してゆく。時には、「何かをてにいれるためには、何かをあきらめなくっちゃ。」と、決意を見せる場面も。いつもここで、私は勇気づけられるのです。ハスカップは片道切符のような旅(?)だけれど自分の信じる道があり、自分に正直にいたいと思わされる本です。「ああ、やっぱりここが私のいる場所なんだわ。ハスカップはピンク色の夢の中で−ピンク色の現実の中で、と言ってもいいのですが、そう確信しました。」その場面と、本の表紙が一体化して見えます。