予告殺人の評価
予告殺人の感想
いるべきところにいない人物
ジェーン・マープルの事件です。朝刊の広告欄に謎の殺人予告が書いてある……この設定を聞いただけでいったいどんなことが起こるのだろうと胸を高鳴らせながら読み進めていきました。そして舘の一室で起こる殺人事件。事件が起きた時はほとんど真っ暗の状態。唯一の光はライターのみ。響き渡る銃声そしてその場に集まった人間はそれぞれの視点から犯行を見ていた。いったい誰が犯人なのか……この物語は予告殺人が行われるのは最初の一軒のみでそれ以外の殺人もあります。そして急にマープルが探偵役のいなくなったりするなど面白い展開も詰まっています。一人ひとりの細かい人物関係もしっかりと作り込まれていて丁寧な作品という印象を持ちました。読んで損はない作品だと思います。