黄昏に眠る秋の評価
黄昏に眠る秋の感想
北欧の暗く冷たい地でのできごと
とあるスウェーデンの田舎町で起こった幼児失踪事件の被害者の母親は、現場となっていた町を離れ独り淋しく暮らしていたが、その事件の鍵となる、いなくなった息子の持ち物が家に届けられ、事件を追って、また町へ戻り、事件以来疎遠だった自分の親との絆をも取り戻していく話。全編通して、とても暗くて冷たい感じがしました。そんな風景の中で突然いなくなった子供のことを思って中々自分らしく生きることができずにいる母親の苦悩が伝わってきます。そしてその父親との関係を不器用ながら修復していく過程がこの物語の中での唯一の救いでした。本国では春夏秋冬とシリーズになっていて、日本では今のところ秋冬しか出ていないようです