ギムレットには早すぎる
フィリップマーロウ
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親友との出会い主人公であるフィリップ・マーロウとテリー・レノックスがとあるパーティーで出会うところからこの物語が始まる。義理人情を大切にする男気に溢れる私立探偵マーロウは女からバカにされだらしなく酔っ払いながらも純粋で真面目なレノックスにどこか惹かれていく。友人でも恋人でも人と人が結びつくのに理由なんてないのだろう。何気ない立ち振る舞い、瞳、話し振り、声のトーン。そんなものから、なんとなく自分と同じ価値観、もしくは自分がありたい姿をそこに見出して惹かれていく。ほんの些細な場面での一瞬の出来事なんだろう。私も学生時代から30年も付き合っている友人がいるが、他にはそれほど長く付き合っている友人はなく、ふとなぜ彼とこれだけ続いているのだろうと思った時に、この小説の主人公であるマーロウとレノックスのように初めて会った時、なぜだかわからないが、一瞬で好感を持ったことを思い出した。本当に気の合う人間...この感想を読む
フィリップマーロウ
捜査が行き詰まって、ふらりと来てしまういつものバー。ただし自己反省的な意味も込めての内面の言葉。
フィリップマーロウ
自尊心を傷付けられ、自尊心を忘れるために深酒をして泥酔した友人に、主人公のマーロウが言った言葉。傷付いても酒に逃げ、溺れても良い結果は得られないと諭したのである。