夏への扉のあらすじ/作品解説

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小説レビュー数 3,368件

夏への扉

3.833.83
文章力
3.33
ストーリー
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キャラクター
3.50
設定
4.17
演出
4.33
感想数
3
読んだ人
6

夏への扉のあらすじ・作品解説

『夏への扉』はアメリカのSF作家ロバート・A・ハインラインのSF小説である。タイムトラベルを取り扱った初期のSF作品で、1956年に発表され、日本においては1958年に加藤喬によって初めて翻訳されたほか複数の出版社によって日本版が出版されている。また2011年には演劇集団キャラメルボックスによって舞台化され、2ヶ月にわたって公演された。 原作発表時の人々にとっては近未来にあたる1970年のロサンゼルスがこの小説の舞台である。そこは人工冬眠が実用化された世界で、未来への片道時間旅行が流行していた。主人公のダンは愛猫ピートと共にこの街に住み、大学で得た機械工学の知識を元に家事用ロボットの開発を行い大成功を収めていた。しかし共に会社を立ち上げた親友マイルズとダンと懇意にあった秘書ベルの裏切りにあい、失意のうちに人工冬眠で30年後の未来へと旅立つことを決める。ダンは冬眠から目覚めたあとも2人への恨みを忘れず、自らの成功と2人への復讐のため東奔西走する。

夏への扉の評価

総合評価
3.833.83
(3件)
文章力
3.333.33
ストーリー
4.174.17
キャラクター
3.503.50
設定
4.174.17
演出
4.334.33

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夏への扉の感想

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元祖バックトゥーザフューチャー? この作品の良さはそこじゃない!

「元祖時間SF」の議論は置いておこうこの作品について語られる時、時間旅行SFの原点、とかバックトゥーザフューチャーの元ネタ?とか、「先駆け」要素の話が多いので、本レビューではそこには触れない。本作はカスタム機械設計者、メカトロ設計者、比較的新しい言葉で言えばIOT技術者にこそ読んでほしい、という点を強調したい。本レビューサイトは読んだ人向けのサイトという前提なので、読んだ人の中にもし技術者がいたらそこに着目してほしい。もし工業系の学校出身の読者がおられたら、ご自身の母校やゼミにこの作品を寄贈してほしい。私自身20年以上、カスタム機械の設計をしてきた経験があり、「発明」とは言わないまでも毎日「開発」を行ってきた。そういう人間にこそうなづけるシーンがこの作品にはてんこ盛りにあるのだ。本作品はSF的展開の痛快さが前面に出ているが、技術者ならその「技術魂あるある」を掘り下げて、3倍楽しむ事がで...この感想を読む

3.53.5
  • ゆっきーmk-2ゆっきーmk-2
  • 257view
  • 2552文字
PICKUP

夏への扉の登場キャラクター

ダニエル・ブーン・デイヴィス

夏への扉の名言

なんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、結局は人間を信用しなければなにもできないではないか。

ダニエル・ブーン・デイヴィス

恋人や親友に裏切られた経験のある主人公が、再び幸せになるために、新しく出来た友人に自分の会社の経営を任せる選択をするシーン。

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