仕掛人 藤枝梅安のあらすじ・作品解説
仕掛人藤枝梅安は池波正太郎の娯楽時代小説であり、「小説現代」で1972年から1990年の間に発表された20篇のシリーズである。作者が亡くなったため未完となっている。仕掛人という言葉は作者の造語で、初出は1971年の「小説新潮」11月号の「殺しの掟」であり、それを元地とした小説が仕掛人シリーズである。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並ぶ代表作として知られる。 江戸・品川台町で貴賤の別なく治療を施す鍼医者・梅安は、「仕掛人」と呼ばれる裏の暗殺稼業を持っている。依頼人から話を受けた蔓と呼ばれる仲介人から依頼を請け負い、表家業の道具である鍼を使った暗殺術で痕跡を残さず仕掛けを終えるという内容である。 「必殺仕掛人」というタイトルで1972年9月から1973年4月まで必殺シリーズ第1作がテレビドラマ化され放送されたが、連載と並行して製作されたため「殺しの掟」を基にしており、原作とは異なる部分がある。 1981年に映画化。その後、スペシャルドラマ、またはテレビドラマ化されているが、そちらは原作を基にしている。
仕掛人 藤枝梅安の評価
仕掛人 藤枝梅安の感想
人間くさい主人公
この主人公・・・好き嫌いが分かれると思います。手近な女を抱き、お金をもらって殺人をする。その相手が女でも殺す。私は好きなタイプではないです。剣客商売の強くて人間的にも立派な親子のようなヒーローが好きなので、この作品の主人公である梅安は、少々生臭く男くさすぎるような気がしてしまいます。まったく知らない相手でもお金をもらって殺してしまうというのもいただけないきがします。しかし手口は鮮やか。ぬかりがありません。剣で切るのとは違いすれ違いざまに針を心臓に刺したり延髄に刺したり・・・相手は声も上げずに倒れてしまいます。またあるときは寝ているときに。人情もある人なので、そこは好きですね。