大草原の小さな家のあらすじ・作品解説
大草原の小さな家は、ローラ・インガルス・ワイルダーによって書かれた半自叙伝的小説である。自身の幼年期の体験に基づいたもので、シリーズは9冊発行されており、この題名は2冊目の作品である。第1冊目は1932年、ハーパー・アンド・ブラザース社から出版され、この作品は1935年に出版された。 作品の内容は、19世紀西部開拓時代のアメリカが舞台で、ローラが6歳から7歳までの出来事で構成されている。大草原が広がるインディアン・テリトリーへの移住から、再びそこから旅立つまでの1年間を描いている。 1974年にアメリカNBCがドラマ化し、その後好評により第9シーズンまで制作された。日本でも1975年から放映をし、物語が広く知られることとなった。それと共に、シリーズや関連の書籍も数多く出版されている。 1954年、アメリカ図書館協会が作者の功績をたたえ、ローズ・インガルス・ワイルダー賞を創設し、作者はその第1回受賞者となった。
大草原の小さな家の評価
大草原の小さな家の感想
家族を大事にしたくなる本
ドラマシリーズを昔からず~っと観てきました。 とにかく、なんてことのない日常を描いたお話なのですが、家族がみんなで協力し合って貧しいながらも楽しく暮らしていく、読んでいてとても心温まります。 私はいつも、この物語に出てくる食べ物がおいしそうでおいしそうで、この本を読むとお腹がすきます(笑) お母さんのパイとかマジで食べたいです!外国っていいなってこの時思ってました。 この本の著者でもある主人公のローラは、明るくおてんばで家族のムードメーカー的な女の子です。 私もローラと同じ次女なので、勝手に親近感を持ってました。 いつも何事にも積極的なローラは、見ている人を明るい気持ちにさせます。 きっと、家族に大事に育てられたのだなあと思います。 生活は苦しくても、いつも家族には笑顔がありました。 お父さんがいてお母さんがいて、姉妹がいて、当たり前のことですが、人間の家族の良さを感じられる作品です。
憧れました
このシリーズは色々出ていて、読む順番を間違えたりしがちですね。子供の頃から大好きな本。ドラマも観ていました。子供の頃日本の時代劇や時代物の物語などは全然興味がありませんでしたがこのシリーズに惹かれて夢中で読んだのは、やはり外国の珍しい生活の様子への興味と憧れがあったためでしょう。インディアンが家の中に入ってくる場面があります。子供の頃にはよくわかりませんでしたが、今になって思えばそれは大事件だったはずです。人種差別がひどかった時代、迫害されているインディアンが迫害している白人の家に入ってきたのですから。決して裕福ではないけれど、家族が身を寄せ合って生きるこの家族の物語は魅力的です。特におおらかで男らしいお父さんと明るく強く支えるお母さんがすてきです。
両親の考え方が素敵です
西部開拓時代のアメリカを舞台にしたローラ一家シリーズの二作目です。ローラが生まれ育った大きな森に人が増えすぎたことをきっかけに、ローラのお父さんがさらに西の方へ移住することを決めたことから物語が始まります。そして、一家はインディアン居住地でもある大草原へと向かいました。そこは、森林の中とは気候風土が違って、おこり熱(マラリア)を媒介する蚊がいたり、冬が近づくと冷たく激しい風が吹き付けたり、大きな森に守られた生活とは比べ物にならない苦労があります。しかし、その厳しい環境でも、一家は互いに力を合わせ、また、隣人たちとも協力しながら、力強く生活を始めます。この物語には、西部開拓時代のアメリカ人(白人)の考え方が色濃く反映されています。それは、激しいインディアン差別と憎しみです。インディアンを野蛮人と決めつけその文化を認めず、また、農耕を行わないことを理由に彼らの居住地を奪うことを当然のことと...この感想を読む