終着駅(ターミナル)殺人事件の評価
終着駅(ターミナル)殺人事件の感想
駅という人生の交差点と、人間の心の機微の表現が秀逸
誰もが感じたことがある同窓会の憂鬱同窓会が好きだという人はどのくらいいるのだろうか。最近は同窓会と化した成人式にも行きたがらない若者が多いと聞く。同窓会を頻繁に行うような仲のいい学年・学級もあるかもしれないが、一般的には参加者はどんどん減り、最終的には定例的にも行われなくなる。本当に仲がいい友人同士は改めて同窓会などしなくても親交があるし、参加しても時の流れで人生観が変わってしまうと、見栄の張り合いになったり、他人と自分との比較に嫌気がさして会いたくなくなるものだ。成功者はむしろ多忙で参加できないということもあろう。冒頭のカメさんと旧友の再会はともかく、青森から上京した若者の再会は、お金を積み立てるほどの企画だったようだが、果たして全員が再会を望んでいたのだろうか?もちろん、企画した高校生の時点では、タイムカプセルを開けに行くような軽い気持ちだったかもしれないが。この作品の事件は、どこ...この感想を読む