蜘蛛の糸の評価
蜘蛛の糸についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
蜘蛛の糸の感想
救いの糸を、我欲す
神の嘆き、亡者の愚かある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。この有名な一文から始まる小説「蜘蛛の糸」の物語を知らない日本人はまずいない、既に芥川龍之介の作品は著作権が消滅しているのでこの物語も青空文庫にて無料で読むことが出来る。ここであらすじを書かなくとも知っていることでしょうけれどざっと書けば、美しい蓮の花が咲き乱れ良い香りを漂わせる池のふちにお釈迦様が散歩の途中、その中を覗いてみるとそこからは地獄の底が見えた、三途の川や針の山が見える透明度の高い綺麗な池から見えたその景色にお釈迦様はある男が目に留まる。その男は人を殺し家に火をつけ泥棒を働いた罪人のカンダタ。そんな男が唯一良い事をした、それは蜘蛛を殺さずに助けてやったこと。お釈迦様はカンダタを見ながらその行いを思い出し善い行いをした報を出来るならとカンダタを救うことに、蓮...この感想を読む