面白い医療系小説
天城雪彦先生の痛快な態度先に自分ですることを決めていて、事後報告で他の医師に説明するところが痛快でした。公開手術を決めた時も、世良先生をはじめ高階先生などに事後報告をして、言いくるめる場面は読んでいて痛快でした。特に気に入った場面は、「マッディ・ボブ」の患者が死ねばいいというニュアンスの文章を発した時です。天城先生は、このセリフがでることを予測し、30分後にはギャフンと言わせることが出来ると確信してた点はホントに痛快でした。ボブの英語を高階先生が先取りしたセリフできちんと返し、ピーコック氏を舞台上へ上がらせて紹介することで、ボブの発言を最低のものにした天城先生のやり方に痛快感が込み上げました。手術シーンが少ない医療系の小説として読み始めましたが、国際学会のシンポジウムでのやり取り(会話だけ)で始まり、その後はカジノシーンや東城大での会話の応酬のみで、肝心の医療系としては手術のシーンが少な...この感想を読む
4.54.5
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