ソロモンの偽証 第II部 決意の評価
ソロモンの偽証 第II部 決意の感想
中学生がなにやら始めるぞ!?
第Ⅱ部になると登場人物も更に複雑になり、塾の先生や、非協力的だった人物が味方に付いて、進展を見せていきます。そして事件の真相を明らかにするための法廷への準備が着々と進められていきます。一方で、ちょっと学園ドラマみたいな感じにダラダラしてしまった点は、良くないと感じました。ただ、もともと連載小説で書いていたものですので、ある程度のテンポダウンや省けるシーンがあるのもしょうがないのですが。あとは、個人的には結構シリアスな展開を期待していたのですが、あまりに中学生に目線を落としすぎているので子供っぽさを感じてしまいます。「宮部さんもこういうのが書けるんだ」という意味では、新しい世界をみせてくれましたが。真面目な中にコメディ要素を組み込む技術なんかは、少しスティーヴン・キングの影響があるのかな?笑