女ともだちの評価
女ともだちについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
女ともだちの感想
小さくまとまっている短編集。斬新さはない
作者の個性を感じられますか?作者は、1人ではなく、角田光代、井上荒野、栗田有起、唯野未歩子、川上弘美などの同じ年代が書いている。違う作家が書いている短編なので、違った角度からの話が楽しめるかと思ったけれど、どれも同じような作品だったので、少しがっかりしました。年代が同じ女性作家なので、似通ってしまうのは仕方ない事かも知れませんが、女同士での勝ち負けや、派遣、結婚、友情などのテーマがどれも、浅く切り取られているだけの様な気がします。ある意味、誰もが持っている愚痴を、もっともらしく文章にしてあるだけなのです。どれも派遣というポジションが、誰かをうらやみ、コンプレックスを抱えているという設定からなっており、最後には実はそうではなかった、彼女もこんな悩みを抱えていたのだ。という感じで締めている作品が多く、ちょっと飽きてしまった感じです。これなら、最近読んだ男性作家が描いた、女性の心理を描いた作品...この感想を読む