蛇にピアスの評価
蛇にピアスの感想
吉高由里子の話題作です。
吉高由里子が有名になる少し前の映画なので、吉高由里子が脱いでると話題。芥川賞受賞の金原ひとみさん作の小説から映画化されたこの作品、わたしは映画を見てから小説を読んだのですが正直、もったいない。もっと小説の良いところを盛り込んで欲しかったなと思いました。SMやタトゥーにピアスアンダーグラウンドでネガティブな話で確かに現代の若者たちの話だと思いました。タトゥーの絵柄の技術があまり上手くないところが残念です。映画ならもう少しきれいにこだわって欲しかったな〜と思いました。痛みというリアルで生きてることを感じ、現実と向き合えず逃げる。痛々しいですが、どうにもならない気持ちの吹っ切れさせるところが痛みだっただけ。なぜか、主人公の気持ちがわかる気がします。結局謎が残ったまま話が終わるのですが、観た人は自分なりに結末を考えます。そこがこの作品の良いところなんじゃないかな?と思います。ハッピーエンドじゃな...この感想を読む
吉高さんの存在感が光る
同世代の女性が芥川賞を受賞したということで、小説から注目していた。その話題作が蜷川監督で映画化されるのだから見るしかない、と思って映画館へ。しかし見るまでにはかなり決心がいった。スプリット・タンと呼ばれる蛇のような舌や刺青シーンなど、とにかく痛そうな場面が多かったためだ。実際に映画館に入ってからも何度も目を背けた。当時は思春期を抜けて間もなかったので、ルイの気持ちも分かるのではないかと思っていたけれど、とんでもない。予想外の心の変化についていくのもやっとだった。それでも目を惹いたのは、吉高由里子さんの演技。その後色んな作品を見たけれど、しばらくは吉高さんといえば「蛇とピアス」と思う程強烈な存在感だった。
共感できない現実社会
この映画は嫌いではないけど、どこをとっても共感出来なかった何とも言えない感覚です。現実にこんな世界があるのか、でも私の知らないところではあるのかもしれないなぁとちょっと怖くなりました。普通の人達からしたら、どうしてそこに魅力を感じちゃうの?とかどうしてそんなことするの?とか思うのだろうけど、とてもリアルに描かれています。でも少なからず登場する3人は素直でまっすぐで純粋な気がしますね。共感は出来ませんけどね。あとスプリットタンという舌を真っ二つに切ってある舌がひとつのポイントになってるんですが、そのシーンは目を背けたくなるような気持悪いシーンでした。実際吉高さんはやっているのでしょうか?まさかね? でもその位映像が良くできていました。後味は悪いけど、記憶には残る映画の一つです。