メメントのあらすじ・作品解説
メメントは、2000年のクリストファー・ノーラン監督によるアメリカ映画で、ストーリーを終わりから始まりへ、時系列を逆向きに映し出していく斬新な形式を取った作品である。製作費900万ドルという低予算ながらも、インディペンデント・スピリット賞にて作品賞、監督賞を 受賞し、アカデミー賞ではオリジナル脚本賞、編集賞にノミネート。ゴールデングローブ賞では最優秀脚本賞にノミネートされるなど高い評価を受ける。 この作品は、強盗犯に襲われ、最愛の妻を殺されたショックで、10分間しか記憶を保てない「前向性健忘」になってしまった主人公レナード が、犯人に復讐を果たすため、自分が出会った人物や、訪れた場所をポラロイド写真に撮ってメモし、体中に刺青まで彫って、記憶を繋ぎ 止めながら、犯人の手掛かりを必死で追っていくサスペンス映画である。 2001年には、全米インディペンデント映画チャートNO.1に君臨し、ロングヒットを記録した。
メメントの評価
メメントの感想
数分しか記憶を保つ事が出来ない男
主人公はある病をかかえている。記憶障害で数分前の出来事さえ忘れてしまうのだ。その主人公は最愛の妻を殺されていた。障害を抱えながらもなんとか死んだ妻の無念をはらそうと犯人を追うのだが、やはりそううまくはいきません。この記憶障害の恐ろしさをこの映画で学びました。主人公は重要な事があるとメモにとったり体にタトゥーを刻んだりポラロイド写真を撮ったりして記憶を形にして残しながら犯人を追い込む。そして主人公は自分が書いたメモに従って男を探がいするのだがそれが本当に正しかったのか…1度見ただけじゃ理解出来ない部分もあったので何度も何度もみてやっと自分なりに解決しました。
たかがメモ、されどメモ
私の家のテレビが変なのかもしれませんが映像が終始暗くて見づらい部分がありました。内容が内容なのでその方がいいのかもしれませんけどね主人公は前向性健忘という障害を抱えていきている人間でほんの数分間しか自分の記憶を残す事が出来ない。彼なりにいろんな方法で自分の記憶にしがみ付きながら妻を殺した犯人をみつけだそうとする。それがとても困難を極める記憶を残しておくために主人公はまめにメモをとったりするのだがそのメモをとっている時の感情をそのまま残してしまう。誰かに意地悪な事を言われたりしたりして悔しい気持ちになったらその感情のままメモをとってしまう。これで本当の悪をみつけるのは至難の業です
アイディアの勝利
今までになかったタイプの映画です。主人公が10分くらいしか記憶を保てない障害を持っているため、全てのエピソードが事実なのか、そうでないのかが分からないという、観ていて頭が混乱する映画です。結局記憶は改ざんされ、利用されてしまったり、実は妻を死なせたのは自分だったという事実もなんとも可哀想な主人公です。通常の時系列で見ると、別に大して面白い話でもなかったので、これは時系列を逆にするという斬新なアイディアと、スタイリッシュな映像によって面白く見せることに成功した映画だと思います。この映画でクリストファー・ノーラン監督の名前が世界的に知られるようになりました。