メゾン・ド・ヒミコの評価
メゾン・ド・ヒミコの感想
男性にこそ知ってほしい、年老いたゲイの世界
とにかく美しい青年がドハマりのオダギリジョー。この映画を手に取った理由はただ一つ。まだ美しかった頃のオダギリジョーが見たかった、ただそれだけでした。今のように役者としての異様なまでの貫禄溢れるオダギリジョーではなく、まばゆいくらいに美しく、今にも消えてしまいそうな儚げな雰囲気漂う繊細なオダギリジョーに会いたいのなら、この映画しかないと私は思います。この映画でのオダギリジョーはホモセクシャルであり、男性しか愛せないゲイの若者・春彦を演じているのですが、こんなに美しく魅力的な男性が女に興味がないのだとしたら、女の私がこの人を振り向かせようとどんな手を使ったとしても、彼の愛を手に入れることは絶対的に不可能なんだというこのもどかしさがまた、ものすごく儚くて最高にイイんです!そして春彦の恋人が、柴咲コウ演じるサオリの父・ヒミコであることも手伝って、柴咲コウとオダギリジョーの絡みを観ることもないは...この感想を読む
人間関係色々あるよね
それぞれの生き方を想い、切ないような、でも切なくなるのも違うような、何だろう、カッコイイ生き方してるなぁと思う瞬間が急にきて、胸がぐっと掴まれるみたいな…何ともやられた感じがしました。観れて良かったです。いっぱい色んな考えが頭を巡る感じがしました。考え方は、人それぞれだし、恨みもあったりして当たり前だし、でも、許せたり、償ったり、返したり、返されたり、色々あって、人間関係は成り立つのかなぁ…と観ていて思いました。出ている役者さんの演技がすごく上手くて、良かったです。秋、冬は家に籠る時間が増えていくので、こんな映画を観て過ごすのも素敵だと思います。
覗いてみたい世界を垣間見る
テレビをつければ、毎日のように「オネエ」と呼ばれる人が活躍している今、いずれはこんな施設が多くできるのかもしれない。少し興味があって覗いてみたい世界を垣間見ているような感覚になる。最初は圧巻されてしまうけれど、溶け込んでいってしまう沙織の気持ちも分かる。普通の女性として生きている姿が生き生きしていると感じるから。部屋を貸してほしいと言った春彦に山崎が言ったセリフ。お化粧室でメイク直ししてみたかったのという、女性にとっては単なる日常も大きな夢。それにしても俳優さん全員が見事にゲイを演じきっていることもすごい。本当に日本のどこかにメゾン・ド・ヒミコがひっそりとあってもおかしくない。
メゾン・ド・ヒミコの登場キャラクター
岸本春彦
よみがな:きしもとはるひこ 性別:男性 国籍:日本 所属:メゾン・ド・ヒミコ館長 性格:同性愛者を差別する人間をゆるさない ポリシー:ゲイであることを隠さない 特徴:真性ゲイ 価値観:ゲイを恥じていない 物語上での目的:死期が迫る卑弥呼に置いていかれる恐怖に耐えている 恋人:卑弥呼