のぼうの城のあらすじ・作品解説
のぼうの城は、2012年11月に公開された東宝とアスミック・エースの配給による映画で、観客動員数者が公開2週で累計98万人を突破した人気作品である。和田竜の歴史小説を原作として映画化されたものであり、豊臣家の石田三成率いる2万人の大軍を相手に、たった500名の兵で戦い忍城を守り抜いた、でくの坊からとられた「のぼう様」の愛称で領民に親しまれていた武将成田長親の姿を描く時代劇映画である。 原作小説は和田竜が自分のデビュー作である脚本「忍ぶの城」(城戸賞受賞)を映画作品を前提として執筆したもので、2008年上半期直木賞ノミネート・2009年第6回本屋大賞第2位の作品である。監督は犬童一心と樋口真嗣の共同監督、主演は狂言師の野村萬斎で、第36回日本アカデミー賞において10部門で優秀賞を受賞し美術賞で最優秀賞を受賞するなどの高い評価を受けた。この作品と「その夜の侍」「悪の教典」の3作品での演技により、山田孝之が第34回ヨコハマ映画祭において助演男優賞を受賞している。
のぼうの城の評価
のぼうの城の感想
野村満載
※誤字ではありません。この作品を一言で表すのなら、まさにその言葉がふさわしいかと思います。それほど圧倒的に野村萬斎の存在感が際立って見えると言って過言ではないでしょう。時代劇を見ていたはずなのに、気づけば野村萬斎の狂言の世界へと誘われていく感覚。もちろん脇を固める俳優陣もそれぞれに良い味を出しています。中でもお笑い芸人のぐっさんがなかなか良い存在感を出していたようにも思います。表現力といい発声といい、お笑い芸人さんは意外と俳優向きの方が多いですよね。設定に関してですが、少々腑に落ちない点が何点かあります。一つは、野村萬斎氏が原作にあるでくのぼうと呼ばれるほどの巨躯の持ち主ではないためか、どうにものぼうのぼうと呼ばれる事に多少の違和感を覚えた事。二つ目は、終盤の水攻めを受ける際に前夜にその兆候を感じ取っていたにも関わらず何一つ手を打とうとしていなかった事。一つ目に関してはまだ目を瞑るとし...この感想を読む
気がついたら引き込まれてました(^^;;
時代劇が苦手で最初はあまり気乗りしなかったんですが、彼に誘われて映画館で観ました。歴史も疎い私…ところがストーリーが進むにつれ段々と引き込まれていました(笑)野村萬斎さんの大ぶりな演技に参りました!上地雄介さんもイメージと違う役にビックリ!「のぼうの城」の意味がわからず観ていましたが、少しずつ歴史を理解して何となくわかってきた頃には笑っぱなしでした。野村萬斎さんの田楽踊りに圧倒されました!さすが能楽師ですね!農民たちから信頼のある人柄がとても気持ちよく表現されていたと思います。時代劇っぽくない時代劇!こんな歴史の苦手な私でも楽しめる時代劇でした。
すばらしいエンターテイメントです
野村萬斎がなによりカッコイイ作品でした。力があるものに最後まで負けじと食ってかかる様が気持ちよかったです。なによりコミカルなのが見やすかったですし、色んな世代で楽しめる作品だと思います。百姓に愛され、水責めを敵に仕掛けられる際にも「作っているのは百姓だから、大丈夫」の意味が分かった時はスカっとしました。歴史ものが苦手な方でも十分楽しめると思います。最後は姫が秀吉の手に渡ってしまうのは残念でしたが(史実に基づく話ですからしょうがないですが)最後まで自分たちを強く持ち出し交渉する様はカッコイイです。佐藤浩市やぐっさんもかっこよかったです。個人的にはさりげなくピエール瀧がいたのは面白かったです。水責めのせりを抜いた人は助かったのになぜかピエール瀧はちゃっかり死体役で出てきたのは面白かったです。見所たくさんでオススメの作品です
のぼうの城の登場キャラクター
酒巻靭負
よみがな:さかまきゆきえ ニックネーム:靭負 年齢(作品時):22才 性別:男 国籍:日本 所属:成田家 性格:軍略の天才を自称する 特徴:実戦経験はないが、兵書を読み込んでいる若き侍大将。 特技:自称・軍略の天才 物語上での目的:天下軍との無謀な戦いに挑む
甲斐姫
よみがな:かいひめ ニックネーム:姫 年齢(作品時):18才 性別:女 国籍:日本 住まい:忍城 所属:成田家 性格:自ら刀を握る男勝りな戦姫。 特徴:城外にも伝わる程の美貌を持つ 特技:剣技、薙刀、体術
成田長親
よみがな:なりたながちか ニックネーム:のぼう様 性別:男 国籍:日本 住まい:武蔵国の忍城(後の埼玉県行田市) 所属:成田家 性格:忍城主・成田氏長の従弟でありながら、武将に求められる智も仁も勇もないが"人気"だけはある不思議な男。 特徴:領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様"と呼ばれ、誰も及ばぬ人気...