家族ゲームの評価
家族ゲームについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
家族ゲームの感想
松田優作の怪演ぶりが見れる作品
ただならぬ家族に猛烈に引き込まれる松田優作主演による1983年公開の作品、本間洋平著「家族ゲーム」を原作として映画化されました。今から、30年も前の作品と言う事で、古る臭さを感じるかと思っていましが、あまりにも、個性的な登場人物と、ただならぬ雰囲気の家族に引き込まれてしまいました。音楽もなし、説明的な台詞もないのですが、それがかえってリアルな存在する空間として成立させています。一番気になるのが、沼田家の食卓です。カウンターのように、横並びに整列した中で、窮屈そうに食べる家族の風景は、もうすでに崩壊した家族を象徴しているのかも知れません。家族だから、お互い思いやって当然、助けあうという、キレイ事を見事に切りすてています。自分の主張は、常に正しいと思っている父親、しかし中身は何もわかっていない父親です。彼の言葉に服従している妻、子供達の崩壊を心地よく描いていると思いました。なぜ心地よいのかと言う...この感想を読む