人は考えを言葉にはしない。そっとおとしめる。
ハンニバル・レクター
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アンソニー・ホプキンスは、天才だなあって本当にこのシリーズを観てると思いますね。 レクター博士そのものって感じで、本当に怖さを感じます。 「羊たちの沈黙」が面白すぎて、完璧だったので、その続編てターミネーターくらい難しいなと思っていたのですが、アンソニー演じるレクター博士の存在感はやはり圧倒的でしたね。 ジョディーフォスターが変わってしまったのは、すごく残念だったのですが、代わった女優さんも頑張りがすごく伝わっててよかったです。 ただ、脳のくだりが気持ち悪すぎて、ちょっとレクター博士に親近感を感じてたのが一掃されました。 やはり、この人は異常者だったのだと思い知らされます。 案外、クラリスには優しいし、普通に一般人として暮らしているので、騙されてしまいそうになるのですが、ある一瞬の恐ろしさが人知を超えている感じがします。毛穴が全部開く感じです・・・ その恐ろしさを演じられるアンソニー・...この感想を読む
クラリス捜査官役が代わっていたことにはショックでしたが、観ているうちに違和感なく楽しめました。それにしても、ものすごい狂気、そして怖いです。なんかレクター博士の「人食い」イメージは他の2作品ではよくわかりませんでしたが、これはばっちり出てきます。ものすごく怖いです。ところが、そんなに怖くて非情でさえレクター博士がクラリス捜査官を傷つけようとしないことには驚きです。やっぱり「お気に入り」なのかしら、と思ってしまいました。知的で紳士的、まさに上流階級的なキャラクターらしいところでもあります。この作品には、ちょっと気の弱い人なら直視に耐えないシーンがたくさんでてきます。あまりグロテスクな場面を観たくない人にはおすすめできません。
シリーズの中でも個人的に一番好きなのが、2作目である今作。猟奇的シーンが多く、ハンニバル・レクター博士の異常性がより前面に出ている作品かと思います。劇場公開時はR-15指定されたことからもその点が分かります。残念なことに、ジョディ・フォスターがクラリス役をもう一度演じることを断ってしまったのですが、役を引き継いだジュリアン・ムーアも、見ているうちにアリだと思えてきます。私が一番好きなのはクライマックスの晩餐シーン。理性的な狂気を体現したレクター博士が、もっとも魅力を発揮するシーンですが、直視に堪えないグロシーンなので、苦手な方は要注意です。今作もサスペンスとサイコホラーが冴えわたっているので、好きな方なら何度でも見たくなる名作でしょう。
ハンニバル・レクター
鈍感な刑事に言いはなつ。