お葬式のリアルなドタバタから、人間らしさが見えてくる
お葬式のどたばた、経験者ならすべてうなずける!そういえば、我が家のじいちゃんが亡くなったときも、死を悲しんでいる暇はないほど、次から次へととにかく忙しくて、不思議な3日間だったと思い出されました。どんな通夜、どんな告別式にするのかの方針決めから始まって、それが決まれば、その路線に沿って、細かい打ち合わせ・段取り・本番が延々続く感じなのです。親戚のもの、友人関係、会社関係、ご近所関係、それぞれに適した対応を考えていく、それにつきまとうのが費用面、ひとつひとつ金額があがってくる、急に現実の冷めた頭になる・・・うわぁ~という波に流されて、一連のイベントが終わるのを待つだけ状態に追い込まれてしまうのです。そうした3日間が、実にリアルに、ユニークに描かれているのが、伊丹十三監督の「お葬式」です。 「死」をあつかっているのになぜか滑稽なシーンが満載!おじいさんが急死して、お通夜、告別式が行われるとい...この感想を読む
3.63.6
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