ニクソンの評価
ニクソンの感想
なぜこんなに毛虫のように嫌われるのだろうか
実際の政治化を取り扱う事が大変上手なオリバー・ストーン監督の作品で、今回はニクソンを扱う。アメリカの歴代大統領を上げるといわれたら必ず名前が挙がるのがニクソンとケネディ。この映画はニクソンの少年時代から眼をつけて、追い続ける。ある種英国のサッチャーに似た環境ではないかと思わせるが、それとも違うと付きはなす。ニクソンは国民に良い事を、望む事を可能な限り追求する、しかし、彼は嫌われる。そして彼は自分でも嫌われている事を知っている。アンソニー・ポプキンスが良い俳優だからだろうか、瓜二つに見えるニクソンが悲しいまで国民に認めて欲しいと願う姿がいじらしい。彼はケネディにコンプレックスがあったのか、つぶやく言葉が重くい「ケネディは国民に夢を見せるが、私を見ると国民は現実を見なければ成らない」平等で公平で自由な国の不自由な大統領だったのではないか。