ハンニバルの感想一覧
映画「ハンニバル」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
う~ん、きもちわるい~(笑)
アンソニー・ホプキンスは、天才だなあって本当にこのシリーズを観てると思いますね。 レクター博士そのものって感じで、本当に怖さを感じます。 「羊たちの沈黙」が面白すぎて、完璧だったので、その続編てターミネーターくらい難しいなと思っていたのですが、アンソニー演じるレクター博士の存在感はやはり圧倒的でしたね。 ジョディーフォスターが変わってしまったのは、すごく残念だったのですが、代わった女優さんも頑張りがすごく伝わっててよかったです。 ただ、脳のくだりが気持ち悪すぎて、ちょっとレクター博士に親近感を感じてたのが一掃されました。 やはり、この人は異常者だったのだと思い知らされます。 案外、クラリスには優しいし、普通に一般人として暮らしているので、騙されてしまいそうになるのですが、ある一瞬の恐ろしさが人知を超えている感じがします。毛穴が全部開く感じです・・・ その恐ろしさを演じられるアンソニー・...この感想を読む
怖いものみたさ
クラリス捜査官役が代わっていたことにはショックでしたが、観ているうちに違和感なく楽しめました。それにしても、ものすごい狂気、そして怖いです。なんかレクター博士の「人食い」イメージは他の2作品ではよくわかりませんでしたが、これはばっちり出てきます。ものすごく怖いです。ところが、そんなに怖くて非情でさえレクター博士がクラリス捜査官を傷つけようとしないことには驚きです。やっぱり「お気に入り」なのかしら、と思ってしまいました。知的で紳士的、まさに上流階級的なキャラクターらしいところでもあります。この作品には、ちょっと気の弱い人なら直視に耐えないシーンがたくさんでてきます。あまりグロテスクな場面を観たくない人にはおすすめできません。
あれを食べる博士の怖さ!
シリーズの中でも個人的に一番好きなのが、2作目である今作。猟奇的シーンが多く、ハンニバル・レクター博士の異常性がより前面に出ている作品かと思います。劇場公開時はR-15指定されたことからもその点が分かります。残念なことに、ジョディ・フォスターがクラリス役をもう一度演じることを断ってしまったのですが、役を引き継いだジュリアン・ムーアも、見ているうちにアリだと思えてきます。私が一番好きなのはクライマックスの晩餐シーン。理性的な狂気を体現したレクター博士が、もっとも魅力を発揮するシーンですが、直視に堪えないグロシーンなので、苦手な方は要注意です。今作もサスペンスとサイコホラーが冴えわたっているので、好きな方なら何度でも見たくなる名作でしょう。
レクター博士再び
羊たちの沈黙より10年、人喰いレクター博士が帰ってきた。羊たちの沈黙の1ファンとしては、嬉しい続編です。10年ぶりの続編なのですが、作中の世界でも10年後の世界というのがなんだか洒落ていますよね。主演のクラリスですが、1作目のジョディフォスターではなくジュリアンムーアが演じています。同じ役は引き受けないというこだわりがあるそうですが、一説では、あまりにぐろいシナリオを許容できなかったとかなんとか。うんまあ気持ちはわかります。人気シリーズの2作目ということですが、原作がしっかりしているおかげか、内容的に一作目と比べても遜色ない良い出来栄えです。残念ながら原作は未読なのですが、映画と原作ではラストがまったく違うんだとか。機会があればきちんと読んでおきたいところですね。老いてますます名演技が光るアンソニーホプキンス。最高です。