成功の秘訣を教えてあげようか どんなにみっともなくっても与えられたチャンスに食いつく事 その道の一流の裏と表を知ること
神野隆
理解が深まる漫画レビューサイト
漫画レビュー数 3,136件
プライドは有閑倶楽部などでおなじみの一条ゆかり先生による音楽をテーマにした漫画である。天賦の才能に恵まれた美しくなに不自由のないお嬢様と貧乏で才能だけを頼りにのしあがっていく女性とがライバル視しながら、お互いにないものを求めあい、切磋琢磨していくという欲望や良心、生き方など何に誇りを持ち、何にすがっていくかの葛藤を描いた作品である。 お嬢様の政略結婚相手である男性を巡って三角関係になるのであるが、日本を代表するマンガ家である一条ゆかり先生にかかっては、他の単なる三角関係とは違い、本音をぶつけあい、傷つけ合い、いたわりあいながら、大事な人になっていく、愛情が人間をいかに成長させていくかという展開が繊細に丁寧に描かれているのである。 深層心理を深く追求し、目が離せない予想のつかない展開が次々に待ち受けている作品で発行部数300万部、文化庁メデイア芸術祭マンガ部門優秀賞など話題のつきない作品でもある。
それぞれの「プライド」の在り方一条ゆかり先生は昼ドラのような劇的な展開や、ドロドロの人間ドラマを描いた作品が多いマンガ家さんです。実際に作品のいくつかは昼ドラとして映像化されています。この作品はオペラや音楽の世界が舞台ですが、やっぱり主眼は人間関係。しかもたくさんある一条マンガの中でも1、2を争うグッチャグチャな展開が魅力です。気高きお嬢さまの史緒と雑草のような萌がオペラのプリマドンナになるべく競い合う、というありそうでなさそうなストーリー。このお話がありがちな女の対決物と一線を画す理由は、なんといっても主人公ふたりの性格の設定にあるのではないかと思います。お金持ちのお嬢さまが性格が悪く、貧乏な家の出の女の子がひたむきに頑張る、これが王道のパターンなのではないでしょうか。しかし本作はその逆。史緒は萌との出会いの時こそ少し高飛車な態度をとっていましたが、父親の会社が倒産したことで急に性格...この感想を読む
お嬢様サクセスストーリー名門音楽大学に通う資産家の娘・史緒とアルバイトをしながらなんとか声楽を学んでいる苦学生・萌。 おそらく出会うはずのないこの二人の衝突と戦い、お互いの人生が描かれている。最初に申し上げると私はこのヒロインの史緒という女が好きではない。なぜなら、最初から恵まれており、最終的に幸せになるのは彼女だからである。彼女は最初はお嬢様だったが、物語の序盤で父親の会社が倒産したため高級クラブのママの店でディーバとして働き始める。(このクラブのママの息子はピアニストで2人は恋に落ちるが今はややこくなるので書かない)そのお育ちゆえに気高く、高飛車な態度をとってしまい周りからも敬遠された人生を送ってきた彼女だが、物語が進むにつれ性格が良くなる。そして彼女は美しい。母親は美声と美貌を誇る偉大な声楽家だった。母譲りの歌の才能と美貌を持って生まれ、周りに愛される。トントン拍子に海外留学もでき...この感想を読む
お嬢様で美しく、才能にもコネにも恵まれた史緒。貧乏で苦学生、おまけにとんでもない母親を持つ萌。出会わなければよかったのか、それとも運命が引き寄せたのか・・・ヒッタクリで助けてくれたのはピアノ科のプリンス、蘭丸。1巻ではそこまで進まなかったけど、この先絶対に蘭丸を好きになるんだろうなぁ。この状況で好きにならないわけがない!コッチの展開も見逃せないけど、なんといっても、女二人の戦い。どんなエグイことになるのやら・・・「一条ゆかり」なんだから、適当なところで手は打たないはず!予想以上の展開を、心からお待ちしています。女子の皆さん、ドロドロ好きですよね!男子の皆さん、女の実態を知るチャンスですよ!
よみがな:あさみしお ニックネーム:シオ 年齢(作品時):22 性別:女性 国籍:日本 住まい:ウィーン 所属:SRM 性格:プライドは高いが素直で正直な生粋のお嬢様気質の持ち主 特技:アルトからソプラノまでの声がでる 癖:母親の歌い方そっくりに歌ってしまう トラウマ:母親の亡くなった原因
よみがな:じんのたかし ニックネーム:たかしちゃん 性別:男性 国籍:日本 性格:冷静沈着 ポリシー:初恋の人の願い事をかなえる 特徴:背が高く、頭が良い 価値観:常に損得を考える 物語上での目的:主人公のパトロンであり、成長を促す トラウマ:家族間の複雑さ、母親への遠慮
神野隆
オペラの世界で生きていこうとする女性二人…。お金、コネ、美貌、才能、なんでも持っている主人公に嫉妬する女性に対して、大手レコード会社の副社長である神野氏が掛けた言葉。
池之端奈津子
夢を叶えるための大きなチャンスをつかみかけている思い人のために、自分が身を引く決心をした主人公に対して掛けた言葉。
池之端奈津子
オペラ歌手を目指す生まれも育ちもよい主人公と、ことごとく反対でいつも主人公をねたんでいる萌に、世話になっているクラブのママが放つ一言